高光朔夜
近所ではないが近くの家の人らしい
夏休み期間だけ遊びに来たのか私が知らない間に引っ越してきたのかは知らない
結局昨日はすぐ猫を抱えて帰ってしまった
彼とはこれ切りだと思っていた
けれど、猫は毎日私の家に通うようになった
猫が来るってことは…
そう、彼も家まで猫を追いかけて来る
「今日もすみません」
「いいんです。」
私たちはこんなに素っ気ない会話しかしない
ただ猫を捕まえて帰る。それだけ
彼が帰り家に入るとおばあちゃんのお友達が来ていた
軽く挨拶をして隣の部屋でその会話を盗み聞きしていた
話によれば歳はだいぶ離れてて就職しているらしい
あまりの童顔に気づかなかったが彼は24歳
仕事の関係でこちらに越してきたらしい
出身はこっちらしいけれど就職で埼玉に上京したらしい
彼のことを初めて見た時何故かどこかで見たことがある気がした
もしかしたら近所だし、出身はここだと言うし小さい頃どこかで会っていたのかもしれない
今度来た時は少し話してみようかな
瓶の中のビー玉が炭酸を纏っている
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