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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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次の日

今日はいつもより少し涼しくいつもより素直にベッドから降りることが出来た

外に出ると猫がこっち目掛けて歩いてきたのが視界に入った

ゆっくりした足取りが何となくいつもとは違うように感じた

今日も猫と一緒に彼を待つ

ラムネが空になっても彼は現れなかった

不安になって私は立ち上がった

そして、彼の家があると思われる方向へ足を進めた

国道沿いの道なので地味に車が多い

こんな田舎道を一人で歩いているんだから視線が痛くて仕方ない

横を見れば墓地があってなんだか薄気味悪い

早く抜け出したい

早く、はやく、ハヤク、ハヤク、

いつの間にか走っていた

まるでなにかに襲われているかのように私は声も出さず叫んだ

抜けるとそこは光に包まれていた

夏の景色   幼い頃見た景色

トンボが沢山飛んでいて、スポットライト(太陽)が眩しくて、そこまで暑さは感じなくて、不気味な夏がそこには広がっていた

彼の家はすぐわかった

今どき見ない茅葺き屋根

あれがうちのなんちゃって近所


「こんにちは」

チャイムがなかったため思いっきり声を出した

直ぐにでてきた

そこには60代ほどの男性が立っていた

正直60代以上の人は違いが分からない

おじいさんは無言で指を指した

指した方向には集落がある

「朔夜はあっち」

私は礼をしてその場を去った


おじいさんはなぜ私が朔夜さんを探して居たのが分かったのか

正直不気味だった


ラムネは空のまま


ラムネがはじける幸せを

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