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紀行文

6 - 第6話 進展

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14

2025年06月01日

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どうやら俺の先輩である金子さんが亡くなったらしい。しかもその容疑者として疑われているのは波島さん。どうやら現場にちょうどよく居合わせていたらしい。金子さんの所持品にはどうやら佐藤氏が亡くなった事件に関係するものがあったとやら。

あ〜やば署長に呼ばれてたんだった。


「波島ぁ!おめえなにやった!」

「証拠集めの帰りにトイレをしたくてそこのゴミ処理場に寄ったんです」

「証拠集めぇ?また佐藤の件か?はは。そういえばお前だったな?変な真相を秋庭に話したの」

「あ〜そうですね〜そういえば筆跡鑑定の結果はどうなりました?秋庭さんにお願いしたんですけど」

「ははは。そんなことよりお前は金子を殺したのか?白状したら教えてやろう」

「はい。教えてください。言いましたよ?」

「ふん。良いだろう。その鑑定の結果は佐藤ではない別の人間だった」

「それは誰ですか?」

「容疑者疑いされてるやつには言う必要はない」

「俺、一応刑事ですけど?」

「今は容疑者扱いだ」

「そうですか」

「ったく…もういい。明日また話す」

「じゃあ俺は帰りますね」

「よかろう」


署長「今回起きた2つの事件。共通点は何だ?」

金子の後輩「共通点…殺された?」

署長「それはまあそうだが、刺殺。それだろう」

金子の後輩「はあ…」

署長「そして、今回容疑者として挙げられたのは波島誠。佐藤の件では金子が最新の捜査では疑われたらしい」

金子の後輩「先輩たちが…?」

署長「ああ。復帰してからこのザマ。すまないねえ安楽(あんらく)君」

安楽「ああいえいえ。こんな事件に協力できて光栄ですよ!まあ起きたことは残念ですが」

署長「はっはっはっは!そうだったか。お子さんは元気なのかね?」

安楽「はい。嫁も元気ですよ」

署長「それはよかった。だがなぜ安楽君が育休を?いや否定していわけではないがね」

安楽「嫁、鑑識じゃないですか?まあ仕事が残ってるかな〜と思って。子供が欲しいって言い出したのは俺なので俺が責任をって感じですね」

署長「そうか。まあ私も子供が生まれたのが仕事の時でねえ。私が妻に代わって育児だったりをしたかったのだが時代がね」

安楽「そうでしたか…」

署長「少し話をしすぎた。安楽君もういいよ。仕事に戻ったまえ」

安楽「わかりました。では失礼します」


ミーンミンミンという蝉の鳴き声が騒々しい。嫌でも耳に入ってくる。

刑事失格。その言葉がなぜか頭の中でぐるぐるとして、消えない。いやまだ“計画”は終わっていない。逆にこれからだ。


俺から見た視点だと署長は元気そうだ。金子先輩が死に、波島先輩が疑われても俺”達”は壊れない。壊れ…ない…絶対に……。

「安楽優(まさる)。お前を殺人罪の疑いで逮捕する」

俺の目の前に紙を持った男がいる。刑事だ。

「はっ…?」

「手錠、かけさせてもらうぞ」

「はっ…?はっ…?はっ…?俺じゃねえ!!!」


安楽はやられた。計画は崩れ始めてる…?いやまだだ。

「そこにいる波島。お前も少し来い」

終わってない!


「さ〜て安楽。話を聞かせてもらおう」

「何のことですか?」

「これだよ」

刑事はそう言い、防犯カメラの映像を安楽に見せた。

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「お前と波島は廊下にて話し合う。そこでこの提案を受ける。ということはお前は二人を殺した。ということだ」

「俺じゃありません!」



「さっきのは?」

「まあ証拠が出たものでねえ。波島」

「じゃあさっき帰すって言ったことチャラってことですか?」

「ああ。悪気はない。すまないねえ」

「ははあ」

「安楽は逮捕されたが?」

「…まだ終わってない…」

「なんだ?」

「俺達の計画をお話しましょう。でも逮捕できるかは別です」

「ふん。警察を舐めるなよ?」

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