何も出来ない。
ただ時計の前にいるだけ。
周りには何も見えない。
ただ時計しか見えない
きっとこの時計から離れたら
きっと僕は居なくなる。
弟と一緒に過ごしたかった。
そして、何もかもが終わったあとに
一度でも遊園地に行かせたかった。
終わらせて良いのか?
王雅、守れなくてごめんって?
嫌だ。
嫌だ嫌だ。
絶対守ってやる。
僕は時計に向かって
「時を十年前に戻して」
叶わない。
わかっている
敵わない。
わかっている
そんなことありえないだろうって。
でも、
全人類が味方してる気がするんだ。
またやり直したい。
結果は変わらなくても。
弟にもっと楽しんでもらえたら
僕はそれだけで良いよ。
世界は戻り出す
時計の針は逆向きに動いていた。
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