テラーノベル
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ー6年前ー
ヤマト:「じいちゃんこっちですよ!こっち!」
リンデル:「これこれ、そんなに走るな。」
ヤマト:「だって、じいちゃん遅いんですから」
リンデル:「うぐっ…黙れやお主…。」
ドラゴンの国に、まだ俺がいた頃ー
俺は、日々修行を積みながら遊んでじいちゃんとドラゴン達と暮らしていた。
リンデル:「ヤマト、わしは少し作るものがある。その材料を取ってきてくれ。」
ヤマト:「あぁ、はい。何を取ってこれば良いですか?」
リンデル:「そうじゃな…。ナイフと、入り口に立てかけてある木と…その2つじゃ。」
ヤマト:「分かりました。取ってきます。」
リンデル:「あぁ。頼んだぞ。」
ヤマト:「取ってきましたよー。」
リンデル:「おう、ありがとう。」
ヤマト:「これで全部ですか?」
リンデル:「いや。」
ヤマト:「ん?」
リンデル:「もう一つ、取ってくるものがある。」
ヤマト:「なんですか?」
リンデル:「湖の中にいるドラゴンから鱗を貰ってこい。」
ヤマト:「……え?」
リンデル:「さぁ、行け。話は通してあるから顔を合わせただけでくれるはずじゃ。」
ヤマト:「えっえっ?ちょ、持ち上げないで?!え?!あ!待って待って!」
ドボン。
ヤマト:「んーんッ!んー…ッ!」
ヤマト:(と、とりあえず…目を開けて泳いでドラゴンを探さないと…!)
パチッ…。
ヤマト:「 」
ヤマト:(なんて…綺麗…。)
飛び込まされた湖の中は射し込む日の光がオーロラのように揺蕩って、水の中は碧く澄んでいた。
ヤマト:「!」
いた。
潜って行った先には、碧く、長く、大きな竜とも呼べるドラゴンがいた。
湖のドラゴン:「 」
ドラゴンは俺に4枚の鱗を持たせた。
ヤマト:(ありがとう…。)
口パクだったが、思いは伝わったようでドラゴンはまた奥へと行ってしまった。
ヤマト:(ッ…息が。)
急いで上がった。肺が潰れそうだった。
ヤマト:「ゲホッゲホッ…ゲホッ…カハッ…。」
リンデル:「おぉ良い鱗じゃ。よくやったの。」
冥律舞斗
132
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ヤマト:「な、何に…ヒュッ…使うん…ハーッ…れすか…ッ…。」
リンデル:「ふふん…秘密じゃ。」
その日は取り敢えず腹が立った。
コメント
2件
うわ、めっちゃいいシーン…!じいちゃんのド直球なスパルタ教育に笑ったけど、湖の中の描写がすごく綺麗で、ヤマトが息苦しさを忘れて見惚れる気持ち分かるわ。あのドラゴンが黙って鱗を渡してくれたのも、ちゃんと信頼関係があるからだよな…じいちゃんの「秘密」って伏線っぽくて気になる!😊