太宰さんの少し長めのお話です。
後編にも続きますのでお楽しみに。
※体調不良(嘔吐表現は一切なし)
※文才がないため所々可笑しいし口調迷子
※太宰さんが弱々しい
※展開が早い・テンポが変
※飛び降り展開あり
これらが地雷ではなければどうぞ。
*
朝からなんとなく可笑しいなとは思った。
目覚めてすぐ、突然前触れもなく涙が出て止まらなかったのだ。
理由がさっぱり分からなかった私は、とりあえず無理やり起き上がらせ、
これ迄に無いぐらいに痛い頭を忙しなくかきながら、今日も今日とて鳴っている携帯に手を伸ばす。
目が霞んで画面がよく見えなかったが、この五月蝿い着信を早く鳴り止ませたくて、適当に押してみる。
『はいはいどうしたの国木ー田くーん』
『太宰!!!!今日もまた遅刻だぞ!!!!だどうしてお前はいつも!!!!』
『っ……』
何時もだったら聞き流せるはずの国木田くんの声がどうしようもないぐらいに頭に響いて、
理不尽にも反射的にスマホを切ってしまった
ツー……ツーーー……
電話が切れた音だけが部屋に響く。
数分経ってからまた鬼電が来たが、気にせず適当に身支度をする。
私はもうちゃんと歩けてるかすらも分からない足取りで探偵社に向かった。
*
やっと探偵社につき、何事もないように立って、震えている手をさり気なく後ろに回す。
『おっはよ〜敦くん!!今日も入水日和だねえ』
『おはよう御座います太宰さん。相変わらず元気ですね……。あ、今日は朝から入水はしなかったんですか?』
うわ〜〜変に鋭いんだよな〜この子。
放っておいてくれればいいのに。でも私といい子だから心配してくれているのだろう。
虚しいな
『よく気づいてくれたね敦くん。実はそうなのだよ。ってことで入水しに行ってくるね☆』
いつもと変わらない私を見て呆れたのか、敦くんは書類を持ち何処かに行った。
それでいい、それでいいんだ。いつも通りで居られれば。
『じゃあね〜〜〜〜〜〜』
何時も自分がしている様に、鼻歌を歌ってみせ、扉まで向かう。
『おい待て太宰!!!!』
あ〜うるさいな。否、言われて当たり前なのだけど。
あーさっさと何処かに向かいたい。兎に角1人になりたい。
『……』
乱歩さんは私の不調にもう気づいたのか、いつも破天荒なのに今日は不気味なぐらいに静かだ。
鋭い視線を背後から感じたので、逃げるようにその場を後にした。
*
何も考えずに外に出たのは良いが、生憎行く宛てがない。持ち前の頭を働かせ行き先を考える。
入水すると言ってしまった為、寮には戻れないし
行くなら遠い所が良いのだが、この状態では途中で倒れてしまう。
なら
本当に身投げでもしてしまおうか。
痛いのは嫌いだが、それで今度こそ居なくなれるのなら本望だ。
*
足がもつれて、数度壁に手を付いた。
吐き気とめまいに、思考がまともに働かない。
もう立つのがやっとだ。けれどこの橋から飛び降りれば、 長年の夢が叶う。この苦しみももう時期無くなる。
_____世界が歪んで見える。叫んでる野次馬や止めようとする通行人が何人か居たが、
私にとってその声全てが雑音でしかない。
五月蝿い五月蝿い、ウルサイ、うるさい……黙れ、お前らに何がわかる
他人のお前らに、
ただこの場でたまたま出会っただけのお前らに……
………………だけどいいんだ。今からそれは関係なくなるのだから。
あと一歩足を出せば落ちれる。
『織田作、今そっちに___』
「行かせないよ。」
『、は……?』
驚いて後ろを振り返ると、そこには
……To be continued
コメント
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続き待ってるよ______