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「この浮気は大きな問題だけど、これまでにも、パパは私に高圧的にあれしろ、これしろって言うよね?千愛が生まれてからなんだけど…千愛とだけ喋っていたり、私は家政婦かそれ以下だと感じていたところに浮気よっ!簡単に許せるわけないわっ」
「家政婦なんて…そんなこと…」
「あるでしょ?」
初めて聞く私の強い口調に、夫は驚きつつも、自らの言動を振り返る様子を見せる。
「そういうところから改めて…二度と浮気もしないし、もう一度やり直すから…ごめん」
もうここまできたら、何もかもぶちまけた方がいいでしょ?
「パパは私に不満があって、家政婦扱いしたり浮気をしたの?」
「いやっ、違う!違う……違うんだ…特に料理は得意で家事全般に得意なママに甘えていただけで、不満があったわけじゃない」
「でも、私はパパに不満があるんだからやり直すことは無理だと思う。パートだけど仕事も決めたし、私は千愛と……」
「待って、待ってくれっ…」
私に足にすがりついた夫は
「パートはどこ?反対はしない。家事分担とか協力もする。頼むっ…頼むから、半年…いや3ヶ月でいい。俺が改心するところを見てくれ。やり直すことができると感じて欲しい。お願いします」
と、頭を下げた。
「これまでの言動を改めるから…本当に…頼む」
「……1ヶ月。3ヶ月も我慢出来ないかもしれないから、1ヶ月の猶予にする」
「わ、わかった。わかったよ、うん。1ヶ月、ありがとう」
「でも、とりあえずよね…1ヶ月なんて。それで私がやっぱり我慢出来ないと思った時には、出て行って!」
私は夫の腕から足をよけると
「自分でもわからないもの…本当にどうしたいかなんて。腹が立って離婚したっていいと思うのも本当で……でも……あの女の人に塩投げるくらいにはパパのことも…ね…情なのかな」
最後の本音が漏れた。
「その気持ちを裏切ることはないから。それがどんな情でも、絶対に裏切らないから…辛い思いをさせてすまなかった、風子…ごめんな」
ここで私の頬をつたう涙は、怒りなのか安堵なのか、自分でもわからなかった。
でも、不快な涙ではなかったから……明日から頑張ろう、と思えた。