rir-「mzrさん!良かったら私とお話しません?」
そう周りを眺める私に、明るく声を掛けてくれたのは、私が気になっていたrir-さんだった 。
私・mzrはもちろん女子。rir-さんも女子。
そんなこともお構いなしに、女子同士なのに声を掛けてくださるなんて …
私は予想外なことに反応が遅れる 。
「 っあ 、… えっと 」
rir-「 ごめん 、急でびっくりしたよね … ? 」
「 あっ 、いえ … ぜひ私で良ければ! 」
私はここでrir-さんが諦めるのは嫌だと思い、はっきりと言った。
すると、rir-さんは優しく微笑んでくれた 。
その様子に私は胸が小さくキュンと響いた気がした。
rir-「 向こう行こっか。 」
そうrir-さんの後を着いて、別部屋に行った 。
rir-「 … なんかごめんね、mzrさん 。
私女なのに、mzrさんなんかを選んでるけどさ。… その不快だったら断ってくれてよかったんだよ? 」
さっきまで明るかったはずのrir-さんは、暗く落ち込んでいる様子に見える 。
私は、さっきまでとは違う様子に戸惑う 。
「 そ、そんなことないですよ!私だってrir-さんに声を掛けようと思ってましたし
… 声掛けてくださったの本当に嬉しかったです。 」
言葉選びを大切にしながら正直に、私はrir-さんを真っ直ぐ見詰めてそう伝える 。
rir-「 … ほんと? 」
「 もちろんですよっ。そんな … 」
rir-「 ありがとう 。ほんとにmzrさん選んで良かったよー!笑 」
rir-さんは元通りの笑顔───いや元々よりも更に明るい笑顔で微笑む 。
良かった。元気になってくれて 。
私は普段感じるのとは少し違った安心感を抱く 。
rir-「 そういえば 、誘いに乗ってくれてありがとう、mzrさん! 」
「 いえいえ、こちらこそです!先程も言った通り誘おうと思っていた相手なので 。 」
rir-「 早速だけどさー 、第一印象ってもう、いたりする? 」
ぱっと手を上げ 、rir-さんが私に質問する 。
そっか 、恋愛リアリティショーですもんね 。
“第一印象”。その言葉で改めて緊張が増してくる 。
「 もちろん、いますよ!rir-さんは? 」
rir-「 私だって居るよ!ちなみに誰ですか? 」
正直聞かれたときはドキッとした 。
言っておかしいとか気持ち悪いとか言われないかの不安が抱くかもと 。
でもどうしてか 、rir-さんなら話していける、話したいって思った 。
「 えっと 、rir-さんと 、gsoさんです … 。
……… あはは 、気持ち悪いですよね 。女子の私が、女子に気になってるなんて 。」
でも言ってしまった後に更なる不安が立ち昇った 。
私の心には今言わなければよかったとずっと心残りや後悔が渦巻く 。
でも私の心を一変させたのは、rir-さんのたったのその一言だった 。
rir-「 女の子が女の子を気になるなったらダメなんて 、誰も言っていないよ? 」
「 … へ? 」
rir-「 確かに、女の子が女の子を気になるって言うのは世間的に一般的ではないし、少ないと思う 。
でも誰がダメなんて決めたの?自分の好きくらいコントロールしたいでしょ?
女子だから男子だからとか縛られる必要はないの 。それに…
誰も“ダメ”なんて言ったないから 。そこは私が保証する…! 」
rir-さんの語る言葉に私は大きく胸が広がる 。
この方は 、まるで命の恩人 。そう大袈裟であろうと 、思っていいくらい私には救いだった 。
「 です、よね…!笑 」
rir-「 まぁだって私もそうだから!mzrさん、私だって仲間だよ! 」
更にrir-さんが笑顔を向ける 。
その笑顔は私が見た中でも人生一輝いた笑顔で、何処か自信のあって印象のある笑顔になった気がした 。
「 … そうだ 、rir-さんの第一印象の方は誰ですか? 」
rir-「 私は 、mzrさん 。あとiemnさんかな 。 」
お互いの第一印象に自分がいるって 、まるで両思い 。そんな狭い世界のように感じてしまったけれど 、
実際それくらい嬉しくって 。
私は今日という日が本当に救いの日だなと感じた 。
rir-「 あぁ 、そろそろ時間か 。mzrさん戻ろっか 」
「 ですね 。 」
そうして私達は二人並んで元の部屋に戻りました 。
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GL最高ですいただきm((殴