やあ、みなさん元気してるぅ―?
私は今から死にそうです!!!!
はい、ということで、今必死に逃げてるけどマジでやばい状態でございます。
何か…魚なのに足が生えてるんですよぉー!!
何か…本当にきもい!言っちゃいけないけどきもい!あなた本当に形がきもーい!
「急に攻撃してきたぁー!?ちょっ…待っ」
「うわぁあーはい!はい!はい!!」
リズムに合わせて攻撃してくるから、よけやすいけど…いつまで続くんだこれー!!?
「まだ死にたくないんですけどーっ!」
『うぎょがぁあぐぁせろぉー』
「嫌な何語ですかっ!?」
――何とかなった。
あっぶなー…
マジであのままだと死ぬってぇ…
でも、このままじゃ本当にやばい。ただただ逃げてても体力は徐々に失われていく。
完全にこっちが不利になる。それじゃだめだ。こっちが有利な状態になるように作戦を練らなきゃ。
…考える。この世界で、生き残るために。
「んーやっぱ先にスキルの強化かなぁ…」
といっても私が持っているスキルは鑑定だけ。
まあスキル表示とかがないから実際どうなっているのかよくわからないんだけど。
「鑑定…育てるかぁ」
私は昔からゲームとか漫画が好きで毎日読んだりしてたもんだからそういうのはよくわかる。
大体鑑定っていうのは何度も何度も鑑定して育てていく、っていう王道。
あとはもともとめっちゃLvが高いとかだからな、漫画ってのは。
そう。この世界ではそんなことはあり得ない。
いくら異世界だからと言ってそんな想像だけでできてるわけじゃない。
「じゃあ早速始めますか!」
「鑑定!」
〘岩〙
「鑑定!」
〘岩〙
「鑑定!」
〘岩〙
「うわーマジで情報過多で死にそう…」
頭痛がひどい…。
そりゃあ何時間もやってたらそうなるわな。まあ実際何時間経ってるのかわからんけど。
「よし!これで最後にしよう!」
べ、別にさぼろうとしたわけじゃないしー。
ちょっと眠いからとかじゃないしー。
しーしーしー。
「…鑑定!」
〘岩〙
やっぱダメかぁ…?
〘スキル鑑定Lv1がLv2になりました。〙
〘スキル演算処理Lv1を獲得しました。〙
〘スキル頭痛軽減Lv1を獲得しました。〙
えぇ~!??
嘘でしょ!?最後の一回でLv2!うれしすぎる~~~!!
「じゃあ、寝る前に…鑑定!」
〘セレノア海の岩〙
おぉ!なるほど…ここはセレノア海なのか…。
「そういえば自分はどうなってるんだろ」
「鑑定!」
〘カニ Lv1 名前なし 女 弱い〙
ん?弱いだって?
聞こえてない聞こえてない。冗談でしょう…。
「鑑定!」
〘カニ Lv1 名前なし 女 弱い〙
え…?
ひどすぎやしませんかねぇ?
いや、わかってるけど!わかってますけども、こうまっすぐ言われると…ねえ?
傷つくって思わないのかい?鑑定くん!
弱い…かぁ。
うん!死ぬの嫌だから、もっと頑張ろ!
うん!死ぬの嫌だから、がんばる!
別に馬鹿にされるのが嫌なわけじゃないし…。
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