角名くんはそんな私の乙女心は考えもせず…
近づいてきて…目の前で立ち止まる…
「す…角名くん…ちょっと…距離感 が近いよ?」
私は1歩あとずさる…
さすがに…みんながいるから…
昨日みたいな…変なことはしないだろうけど…めっちゃ…心配…
ていうか…自分の汗の匂いが気になる…
「あんたさ…なんでおれのこと避けるの?」
角名くんの顔が近づいてくる…
ひぃぃぃ…ここ学校の体育館ですよ…
朝練前ですけどね…
てか…近い…汗をこまめに拭くべきやった…
そんなしょうもないことを考えながら
私は蛇に睨まれたカエルのように固まる…
次の瞬間…
「あー!〇〇!調子はどない!あれから頭は大丈夫なん?」
と…元気な声が聞こえ侑くんが走って来た!
「おっ!角名やん!おはよ笑」
「はぁ…侑…おはよ…てか…見ててわかんない?少しは空気読んでよ…?」
角名くんが不機嫌に侑くんに返事する…
2人が話してる隙に
「侑くん…おはよ…!頭は大丈夫やで!
それじゃ…2人とも私はマネの仕事に戻るね!」
と一目散に逃げ出した…!
危ない…危ない…大変や…
別に避けてる訳やないけど…
角名くん見てると昨日のキスを思い出してしまうねん…両想いなんがわかったからって…
あんなキスされたら恥ずかしいやん…
私の心の準備が出来てへんのに…
あの距離感の詰め方は…私には無理や…
恥ずかし過ぎて心臓が口から飛び出そう…
それに角名くん…綺麗すぎやねん…
はぁ…私ももっとかわいく…
いや…キレイな子になれたらな…
美人さんには憧れるわぁ…
3年や2年のマネージャーは美人さんやわぁ…
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