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🩷母親とのティータイム 幸せな記憶 翌日ティアが目を覚ますともう朝食の時間で、ハムエッグとサラダ、オレンジジュースがテーブルに置かれていました。
ティアが朝食を食べていると、部屋がノックされてミリアが様子を見に来ました。「おはようございます、調子は大丈夫ですか?」ティアは昨日とても興奮していたので、ミリアは心配でした。「おはようございます、わたしはやっぱり幻聴に耐えられませんでした」ティアはうつむいた。「ティアごめんなさい、あなたを追いつめてしまったわ、もっと方法を考えるから衝動的に行動はしないで、食べ物に依存することも何が起きるかわからないわ、でもあなたは食べることが大好きなのね」ミリアはティアからお菓子を取り上げてティアを追いつめてしまった反省から言いました。「はい、わたしの母は料理が上手なんです、わたしが幼い頃からずっと母とのティータイムの時間があって母が焼いてくれたケーキやクッキー、パンケーキなどを食べるのが楽しみでしたから」ティアと食べ物の関係は、母親との幸せな記憶と結びついているのでした。「そうだったの、素敵なお母様ね」ミリアはティアのそういう気持ちは肯定するけれどだからと言って、食べ物依存症にさせるわけにいかず、ティアの幻聴のつらさにどう対処したら良いのでしょうか?「今日はデータ入力の仕事、できそう?」昨日あんなことがあったのでミリアはティアに聞きました。「はい、データ入力の仕事は好きです、やっていると気が紛れるから」ティアにとって時々気を紛らわすことで良い方向にいくこともあるけれど、その基準がわからないことがティアの悩みでした。「そうなのね、無理はしないでね、幻聴が聞こえたらわたしに声をかけて」ミリアは、もうティアの衝動的な行動にたいして身体抑制をしたくありませんでした。強制的にティアの動きを封じることで、ティアがどんなにつらかったかわかったのです。幻聴の声はそれほどまでにひどいことを言っているのでしょう。「わかりました」ティアは、もう行動すれば命を代償とする契約が発動してしまいます。それが恐いのに、行動をやめきれず、食べ物依存症になってしまい、もうどうすればいいのかと思っていたのです。