海Side
単刀直入だが、俺の稜雅はメンヘラだ。
門限は22時までとかメンバー以外の異性・同性と話すなとか酷い時は外出も禁じられる程だ。
そして、困ったことに今は22時33分。
門限から33分も遅れを取っている、これは稜雅は怒っているどころじゃない…
俺は焦りながら早足で家へ帰る。
「っはぁ…やっと着いた…」
鍵閉められてるかな…
ガチャ
「っ、! 」
空いてる…?!
驚きながら入ると、玄関先には黙ったまま突っ立っている稜雅の姿が見えた。
「た、ただいま…」
恐る恐る稜雅の返事を待つ。
『…俺より仕事の方が大切?』
後ろで組んでいた手には包丁が握られていた。
「いや、稜雅の方がたいs」
『じゃあなんで!!!』
「…!」
『なんで門限こんなにすぎてるの?』
『俺の事、好きじゃないんだろ??』
「…」
『なんで黙んだよ!!!』
「…ごめん、」
『…謝っとけば許されると思ってんの、? 』
「そんな事っ、」
『思ってるくせに…』
「…」
『もういいよ…』
そう言って包丁を俺に突き出す。
『海を殺した後、俺も死ぬ』
『心中…しよ?』
「稜雅…」
『できないと思わないでね?』
『俺、海こと本気で好きだから』
ゆっくりとした歩幅で俺に近づく。
『海の全部ちょーだい?』
「…いいよ」
『っ、!?』
「稜雅に殺されるんだったら別に良い」
『嘘言わないでっ、』
「嘘じゃないよ」
「稜雅、自分だけが好きだと思ってない?俺も稜雅のことちゃんと好きなんだけど、」
そういった瞬間、稜雅の瞳が微かに揺れ、包丁を持つ手が緩み包丁が落ちた。
「だから、心配しないで?俺はもう稜雅が居ないと生きていけない体になってるんだから」
『けどっ、今日遅れたじゃん…』
「それは上司が仕事を押し付けて来たから、けどちゃんと稜雅が待ってるからって言ったから数枚だけの資料で済んだの、本当だったら帰るのは23時ぐらいになってたんだよ?」
『そうだったの、?』
「うん、あと今日はその言葉以外他の人とは一切喋ってないからね?」
『それは、知ってる』
「あれ?」
『海が家出たのと同時に俺の携帯に電話かけてきてたじゃん、笑』
「あ!そうだったそうだった笑」
『…疑って、ごめんね?』
「…うんん、心配になっちゃったもんね、仕方ないよ」
「こっちも連絡入れれなくてごめんね」
『ん、大丈夫…』(抱
「んふっ笑 稜雅さん可愛い♡ 」(抱返
『それ、俺以外に言っちゃダメだよ?』
「もちろんだよ 」
メンヘラで心配性な俺の彼女。
めんどくさいと思うかもだけど、俺はそんな稜雅が世界でいちばん好きなんだ。なんせこんなメンヘラになったのは俺が調教したから♡
けど、まだ甘かったかな…?
俺だったら、門限破った時点で殺すか監禁かにするのに、また約束破ってメンヘラ拗らせよっと。
「稜雅?」
『ん、?』
「俺の全部をあげるから、稜雅の全部、俺にちょうだい?」
『///!』
『うん!もちろん!///』
嬉しそうに笑う稜雅
嗚呼、可愛い…♡
おまけ
「そういえば稜雅はちゃんと俺が作ったルール守ったの?」
『…守ったよ、』
「嘘だね、GPSつけてたけど昼の時間、いつもは神座に行ってるはずだよね?けど今日はショッピングモールに行ってたじゃん」
『…』
「罰として、今日の夜イき地獄ね」
『ひぇっ…』(怯
こんにちはこんばんは主です🙏
案の定1週間以上の空きが出来ましたね、申し訳ありません🙏💦
1話と2話が見ていない間に70いいねもいっていて、とても嬉しいでふ(興奮状態)
次の投稿も遅くなると思いますが気長に待っていただけるとありがたいです!それでは、また次回会いましょう!!!
コメント
3件
包丁出てきた瞬間少しビビっちゃった笑 でも個人的にはめっちゃいい作品です、!次も楽しみにしてますね!