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揺れる信頼 ― 少しずつの再出発
休止期間が終わり、チームは少しずつ配信を再開し始めた。
しかし、三人の間にはまだ以前のような自然な空気は戻っていない。
スマイルはコメントに笑顔で応えながらも、Nakamuやきりやんの目を見ては、どう反応すればいいのか迷った。
Nakamuも、スマイルが気まずそうにするたびに胸がざわつき、つい声を荒げそうになる。
きりやんはその両方を気にかけつつ、冗談を言うタイミングを探っている。
そんな中、少しずつ小さな会話が生まれる。
「……昨日の配信、面白かったな」
「ありがとう、Nakamuがサポートしてくれたおかげだ」
ぎこちない言葉でも、互いの声に耳を傾ける時間が増えていった。
失敗や誤解もまだある。
けれど、三人は少しずつ距離を縮めようと努力していた。
画面越しでも、笑い声や軽い冗談が戻り始める。
――完全な元通りではない。
でも、歩み寄ろうとする気持ちがある限り、壊れた絆は少しずつ修復されていく。
チームの未来は、まだ手探りだけど、確かに希望を感じられる段階だった。