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美音☆★(プロフ見て)
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ー奏舞sideー
兄が思い悩んでるようだったから、いつもなら土日に食べるお菓子を開けた。もしかしたら母さんに怒られるかもしれないけど、しょうがない。
「なにがあったの?」
「愛楽に、嫌われた」
「え、えぇ!?」
まさかすぎる答えに思わず声が出る。静かに聞いてあげようと思っていたのに。
空舞があーちゃんの嫌なことをするわけがない。嫌なことをされていたら守ってあげていたのに。小学校に上がってすぐの時もそうだった。
「なんで嫌われたってわかるの?」
「…ビンタされたから」
「ブフォッ」
「汚っ」
ドラマみたいなことをされてて思わず吹いた。あーちゃんって少しおばさんみたいなことしたりするからそれもあるんだろうな。
「なんでビンタされたの?」
「…」
空舞は黙ったままだけど、俺には1つだけわかることがある。それは、空舞はちゃんと理由がわかっているってこと。それも、自分に原因があるって自覚してるんだ。
「空舞は保育園の時からあーちゃんのことに必死だから、小学校に上がって人が増えたらもっと必死になったよね。そんで、クラス替えして転入生が来て、転入生はあーちゃんと隣の席。そりゃあ不安にもなっちゃうよね」
「分かったような口効くなよ」
「わかってるよ。だって、俺とあーちゃんは幼なじみだからね」
「僕だって幼なじみだ」
「でしょ?俺と空舞は、あーちゃんのことを同じように大切に思ってるんだよ」
どっちが上とか張り合う必要なんてない。俺たちはあーちゃんと幼なじみなんだから。
少し黙ったあと、空舞はお菓子の袋を開けた。そして、食べて食べて、前を向いた。
「2人で愛楽を守ろう」
「うん。そうだね」
ー愛楽sideー
家に帰ると海斗がいた。お母さんが迎えに行ったらしい。さっき車が走ってるのが見えたから、パートに行くのだろう。
「海斗〜!保育園楽しかった?」
「たのしかった」
「どんな事したの?砂遊び?絵描いたりした?」
「お姉ちゃん」
「なぁに?」
「うるさい」
「えぇ〜?早めの反抗期?そんな海斗も可愛くて好きだよ〜」
海斗海斗海斗。世界にわた1人だ私の弟。なんて可愛いんだろう。来世まで愛す。
空舞と奏舞が感動的展開になっているのを愛楽は知る由もなかった。
コメント
1件
あらぁ、奏舞くんの冷静な観察力と「幼なじみってだけで張り合う必要ない」って言い切るところ、すごく好きです。兄弟でありながら同じ一人の幼なじみを大切に思う2人の視点がきれいに並んでて、最後の愛楽視点で「空舞たちが感動的展開になってるのを知る由もない」って突き放すオチがニクいですね。海斗くんに「うるさい」って言われて「早めの反抗期?」って返す愛楽ちゃんのテンションも可愛い。8話、いいバランスでした。