目をさますと、先輩が俺をみて言う。
[その傷、治さないとね。後輩君は危なっかしいんだから!]
先輩は包帯を取り出し、俺の額に巻き付ける。
[ありがとうございます…先輩…]
[これぐらい、当たり前だよ!後輩君が怪我してるのに、ほっとくわけない!]
先輩はいつも明るくて、太陽みたいで、光輝く宝石のようだ。
[先輩……先輩って幽霊なんですか?]
[あれは嘘だよ!消えたのは、説明が難しいかな。後輩君があんな追い詰めるなんて]
[先輩…俺が死んだら、どうします?]
[どうするもなにも、悲しくて仕方ないでしょ!]
[俺…もうダメかもしれません…なんか…そんなきがして…]
体が重い、だるい、呼吸がしづらい、痛い。
[先輩…最期にいっておきたい事があって…俺は、先輩に会えて幸せでした。
あったばかりの人に、全てを託したいと思ってしまいます。こんな幸せな事…あっていいんですか?先輩が…本当に…大好きです…]
[後輩君…お別れなんてやだよ!なんで急に…!]
先輩が何かを言っている。
もう、耳は働かない。
世界とさようならだ。
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