TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

記憶

一覧ページ

「記憶」のメインビジュアル

記憶

2 - 俺を見て/hsrb目線

♥

127

2025年04月03日

シェアするシェアする
報告する

rbru


kyng目線を見てから読むと理解しやすい



※実物する人物・団体とは一切関係ありません

※お名前と設定をお借りしているのみです。


※口調等の違い、誤字脱字等、読みにくさなどありましたら申し訳ございません


※本編伏字なし


※nmmn作品


※hsrbさんの記憶に関して触れる所があります



rb『』ru「」 inm,mrkm《》


________________________


自分でも突拍子も無いことを、それも人前で言ったことは理解している。


冗談だと理解されて、もう一度小柳くんに真剣に告白をした。「考えさせて」だって。

…正直脈アリだと思う。小柳くんが俺を見る目は友達として以外の気持ちが読み取れるから。

愛しそうに、でも苦しいような目で俺を時々見つめることがある。


声をかけるとハッとしたような顔で「なんでもない」と言われてしまう。


俺ってそんな頼りない?




数日後、小柳くんから「付き合おう」と言われた。


嬉しさで抱きしめてしまったけれど、やめろと言われる。

言う割に鼓動は早い。その鼓動と小柳くんの温かみを感じていると、震える手で無理やり剥がされて、逃げられてしまった。


…どうして震えていたのだろう。急すぎた?



付き合ってから何度か小柳くんの家に泊まることがあった。体を重ねることはまだしていないが、同じベッドで寝る。


夜中、1度トイレに起きてしまった時に小柳くんが魘されていた。


汗をかいて涙を流してもがいている。

苦しそうに、手を首にやって、絞めるように。


…その行動を見た瞬間小柳くんを強く抱き締めた。

大丈夫、俺はここにいるから、そう言って。段々苦しそうな表情も力の籠った手も緩まっていっている。


一時的に安心できたけど、後日聞いてみても心あたりなんてない、と言う。


きっと俺に隠し事をしている。


たぶん、小柳くんが好きなのももう俺ではない。

もう、と言うよりずっとそうじゃなかったのかもしれない。


小柳くんの目に映る俺は俺ではなくて、毎回唇を重ねる度に苦しそうな顔をするから。


昨日の夜、初めて体を重ねた。

辛くないようにたくさんできるだけ優しくしたし、後始末だってきちんとした。


朝食の準備をしていると小柳くんが降りてきて


「星導、おはよう」

なんてカスカスの声で言う。俺の名前をよんだことが嬉しくて、おはようって聞けたことが嬉しくて愛おしくて。


優しく返事を返して大好きだと伝える。彼からも同じ返事が返ってくるが、無理して作ったような笑顔でそう言われる。

見ているだけで苦しそうな笑顔で。


椅子に座ると「今の星導と出会う前から、お前が記憶を無くす前からずっと好きだった」そう伝えられた。


知っている。俺は知っていたんだよ。君が俺に向ける顔も小さく喘ぐ声も全部俺じゃなくて俺より遠いだれかに向けられていたことも。魘されている原因が俺である事も。


最近よく苦しい顔をするようになったことも全部”前の俺”が忘れられなかったことも。


気付きたくなくても薄々勘づいていた。


今だけでいい、今この瞬間だけでいいから俺を見て。


前の俺なんて忘れて、今の俺を愛して。









この作品はいかがでしたか?

127

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚