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これは、ある兄弟のお話。
メリア「あ、兄さん。おかえり。」
メリアは食事の準備をしている。
フレーク「あぁ」
憂鬱そうな顔をしながら答えた。
メリア「…?兄さん?どうしたの?顔…暗いよ?」
メリアは心配そうな顔をして聞いた。
フレーク「メリア…落ち着いて聞いてくれ。俺は…劣進病にかかった…」
ガシャンッ
メリアが持っていたお皿が落ちる。
メリア「…嘘…でしょ?」
フレークは黙って頭を振る
メリア「そ…んな…」
劣進病とは、なったものは1.2年以内に死に、見た目が劣化する。だが、その代わり身体能力が爆段に上がる。そしてかかったものは容赦なく戦争に送られる。
…戦争の道具としてちょうどいいからだ。
フレーク「っだが大丈夫だ!最近薬が開発されたと聞いた!それを買えば…」
メリア「無理よ!それは上流階級の人達しか買えないし、もし買えるとしても莫大なお金がいる。そんなお金私達親もいない兄弟に払えるわけがないでしょ?」
少し震えた声で言う。
フレーク「…」
メリア「…まぁ良いわ明日も仕事でしょ?早くご飯食べて明後日ゆっくり話しましょう。」
メリアが食事の準備の続きを始める。
フレーク「仕事も…辞めさせられた。戦争の準備をしろと。」
メリアは手を止めることもなく
メリア「そう…」
と一言だけ呟いた。
その顔は少し曇っていたような気がする。
次の日
ドタドタという足音が聞こえてくる
すると血相を変えたメリアが
メリア「兄さん!大変よ!」
フレークは眠い目を擦りながら
フレーク「何だ?」
メリア「とにかく来て!」
フレークは何事かとメリアに案内されるままリビングの窓があるところまで誘導された。そして窓の外を見た瞬間目を見張るような情景が広がっていた。
フレーク「嘘…だろ?」