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せんたくのり
佐野side
仁人に振られてから約1年。
今日から、高3の4月になろうとしている。
仁人と話すのが気まずいなと感じながらも、 俺は約1年前、高3になっても両思いだったら付き合おうと話した。
まだ好きでいてくれてるといいな。
クラス替えの紙を確認すると、今年も仁人と同じクラスだった。
教室へ移動すると、席の端には仁人の姿があった。
勇斗「…仁人」
仁人「…あ、勇斗くん。」
勇斗「…今ちょっと時間ある?」
仁人「うん、あるよ。」
いま時間があるかを聞くと、あると返事をしたから、屋上へ連れてきた。
勇斗「…仁人、」
仁人「…どうしたの?」
勇斗「俺の事、まだ好きでいてくれてる?」
俺は、ずっと聞きたかったことを聞いた。
仁人の口から「好き」という言葉を聞きたかった。
仁人「…好きが分かんなくなっちゃった。」
仁人はそう言った。
勇斗「…そうだよな、ごめん。」
俺は謝るだけ謝って教室に戻った。
仁人「…これで良かったんだよね。」
吉田side
何故、断ったのか。
俺は元からそんなに表ではしゃぐような人じゃなかった。
なのに、すごくモテる勇斗くんとなかよくなった。
そのため、女子に目をつけられてしまったのだ。
【ねえ、今日も屋上来てよね。】
仁人「…はい。」
新学期がはじまって1週間、毎日殴られる日々が続いている。
【はー惨めだねぇ笑】
仁人「…ぅ、っ」
毎日殴られて、挙句の果てには暴言を吐かれる。
もう俺のメンタルは最悪だった。
【勇斗くんに見捨てられて可哀想ね笑】
勇斗くんは見捨てたんじゃない。
俺の気持ちはたぶん分かっていないけど、きらいな訳じゃないことくらい、たぶん分かってる。
だけど、助けも支えてくれる人もいないのはすごく辛くて。
勇斗「…誰が仁人のこと見捨てると思う?」
勇斗くんのことを考えていると、奥から大好きな声が聞こえてきた。
仁人「…勇斗、くん?」
【勇斗くんっ、なんでここに!?】
勇斗「…俺の友達が教えてくれたんだー笑」
柔太朗「こんにちはー、笑 」
舜太「…ほんまにおもろいことしてんな笑」
太智「…アホやなぁ、」
【柔太朗くんから舜太くん、太智くんまで、っ】
勇斗くんの声で次々と出てくる。
勇斗「仁人は知らないか、俺がずっと相談してた友達。」
俺は知っている。
勇斗くんと一緒でモテまくっている3人ということを。
仁人「…なんで、俺なんか、に…?」
苦しいながらも、元気を振り絞って声を出す。
柔太朗「…無理に喋んない方がいいよ。」
太智「そやな、手当しよか。」
勇斗「…手当は3人に任せて、お前らどうにかしようか。」
3人はとても優しくって、でも少し距離を感じた。
舜太「吉田さんごめんな。俺ら聞いてもうてん。」
柔太朗「好きだけど、勇斗くんの邪魔になっちゃうなって言ってたの。」
太智「勇ちゃんは、吉田さんに隠されるのが嫌やと思うで。」
勇斗「…そうだよ、仁人、悩みでもなんでもいいから俺に話してよ。 」
仁人「…なんで、みんなそんなに優しいの。」
俺と関わりがないのに何故こんなにも仲良くしてくれるのだろうか。
舜太「勇ちゃんが浮かん顔しとったから協力しにきただけやで笑」
仁人「…そう、なんだ。」
太智「俺たちと仲良くなろうや!」
仁人「…いいの、?」
柔太朗「もちろんいいに決まってるじゃん。笑」
俺はみんなに出会ってからはじめて人ってこんなにも暖かいものなのだと気づいた。
勇斗「で仁人、俺のこと、まだ好き…?」
仁人「…うん、好きだよ。 」
勇斗「…じゃあっ、付き合ってくれますか」
仁人「喜んで…っ、」
舜太「やっとやん笑」
柔太朗「俺らいつまで勇斗の浮かない顔見ればいいのかなって思ってたわ。笑」
太智「てか俺だけ仲間はずれやん!?」
勇斗「…え?なんで?」
仁人「…?」
柔太朗「あー、言ってなかった。俺と舜太、付き合ってるんだよね、笑笑」
勇斗・仁人「…え!?」
舜太「太ちゃん普通に彼女すぐできそうやけどなぁ」
太智「彼女とかめんどくさそうやから今はまだええわー、笑」
何だかんだあったけど、みんな楽しく高校最後の生活は過ごすことが出来た。
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コメント
2件
めっちゃ好きです😭 続き待ってます!!!!
すきです