テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件
翠くん……(号泣)私も部屋片付ける時その時のエピソード思い出して捨てれないから分かるよ……(((((一緒にするな
主🪼 「体育祭近くて萎えてる🌱。係は用具ですねそれしか経験ないのでね」
***
🍵視点
🍵🎼 「…(ポロポロ」
🌸🎼 「…それだけだよ。」
🌸🎼 「すちは、みことと何したい?」
🍵🎼 「ッ…俺ッ…また、好きって言いたいし…言ってもらいたいッ…」
🌸🎼 「…一緒…♡」
🌸🎼 「なら、全部…分かってくれるよね?(頬触」
🍵🎼 「ッ、(ビクッ」
🌸🎼 「…そろそろ戻ろっか(手首掴」
🍵🎼 「ッ、ぁ…ッ」
🌸🎼 「…手首の傷、だいぶ薄くなっててよかったよ」
🍵🎼 「…!」
🍵🎼 「ありがとう…ッ(ポロポロ」
🌸🎼 「ほら、涙拭いて?」
🍵🎼 「うん、」
***
あの後、遺骨を詰めて、お墓に入れて、お線香あげて……
まぁ、色々して帰って来た。
今まで2人で使っていた部屋に、俺が1人、佇んでいた。
…無駄に広い部屋に、みこちゃんの私物が広がる。
この家からこの先、らんくんが消えてしまうとなると寂しいものだ。
6人で住んでいた家は広い。
だからこそ孤独感を感じてしまう自分がいた
…俺には、みこちゃんを追う勇気がなかったのだ。
だから?
他の恋人を作る?
それで寂しさを埋める?
…それは違う。
***
👑🎼 「すちくんにはずっと笑ってて欲しいな、」
👑🎼 「…約束ね」
***
…笑っていればいい。
この先、何があっても、笑っていればいいんだ…
そうすれば多分、今度はみこちゃんが会いに来て笑ってくれる。
だから、
🍵🎼 「…(ポロッ」
明日から、…頑張って笑う。
受験勉強もする。
らんくんがいなくなったら、1番年上になるのは俺だ。
俺が安定するためにも、頑張るしかない
ガチャッ
🌸🎼 「…すち…」
🌸🎼 「…遺品整理してるんだけど、…」
🌸🎼 「…みことの私物の整理頼んでいい?」
🌸🎼 「俺、こさめのやるから…」
🌸🎼 「…2人、ご飯作ったり家事やってくれてるから…いいかな、」
遺品
そんな単語が、今の俺には重く感じ、のしかかって来た。
でも、なんだか…
コレは俺がやらないといけない気がした
🍵🎼 「…わかった」
***
どうせ近くにあっても、みこちゃんを思い出して寂しさを感じる未来は見えている
だが、些細なものすら捨てられずにいた。
むしろ、広い部屋を埋めるように、全てを残して散らしておくのも悪くない
…みこちゃんで彩られていた日々
6人一緒で綺麗だった日々
崩れて終わってみれば、こんなもんだと錯覚が止む。
こんな世界だったんだな、
俺の産み落とされた場所は。
スクールバッグ、制服、筆箱、教科書。
普通に聞こえるものが、みこちゃんの私物だけで特別だと思える。
だから、特別なんて手放したくなかったのだろう。
「分かってるよね、」そう問いかけられるように、遺書の類は無かった。
遺品整理のはずが、すっかり散らかった部屋を眺める
遺品の数だけの思い出
初めて出会って恋した4年間、
再会して恋人をした短期間。
どちらも充実していたものだったが、
俺は、プロポーズ後の充実さも、知りたかったのだ。
贅沢だとは思うけど、欲しがりだから…
あんな家庭環境で、生まれて初めて人を本気で愛したいと思った。
…偉大な人だった…
***
ご飯の後、収拾がつかない程散らしてしまった部屋を見て、らんくんは言った。
少しずつでいいよ。と、
らんくんも同様、部屋を散らしてはカッターを握るだけだった。
…少しずつ、仕舞っていこう。
それでいいはずだから。