なんか書いてたらさ、仙石ニキのうわぁ…っていう感じの顔が脳裏に浮かんだ気がした
⚠️
・女体化した仙石が潜入する話
・創作設定 女体化 時系列無視 要素あり
・高砂視点
ミルフィーユ食いてぇ
あら、これを読んでくれているってことは、私の話に興味があるってことね。
いいわよ、私が体験した不思議なお話をさせてもらうわ。まぁ私がというより、薫ちゃんが体験したって感じよ。
確か夏辺りのことだったかしら。バーで飲んでくるといった翌日に、薫ちゃんが女の子になってたの。
「か、薫ちゃん?どうしたのよ一体」
「高砂の兄貴…やらかしました…」
そう喋る薫ちゃんは、少々やつれきった顔をしていたわ。大変だったんでしょうね。
様子を見る限り、服は袖とかズボンの裾はたくしあげてるし、服の隙間からサラシらしきものが見えてたわ。
「あなた、男じゃなかったかしら?」
「バリバリの男です。でも今は女になっちまったんです…」
苦い顔をする薫ちゃんの元に、虎徹ちゃんがやってきたわ。
「ええぇ!?兄貴、その感じ…まさか女だったんですか!」
「え?」
思わず2人でそう言ってしまったわ。 もともと女の子だとしたら、なんで喉仏が目立ってたのよ。
「兄貴…いや、姉貴に変えた方がいいか?」
「ん”っ!」
バチッと音がなる。その音の正体は、予想通り薫ちゃんが虎徹ちゃんの頭を引っぱたいてたわ。
「うぎゃッ!…すみません、冷静を忘れてました 」
「冷静さがねぇ のはセンスねぇ…あ、そうだ。虎徹、ゴムくれ」
「髪ゴムですか?」
「?、当たり前だろ」
「で、ですよね!」
ゴム…嗚呼、この子別の方のゴムを想像しちゃったのね。まぁ私も考えていたから、なんにも言うつもりは無いけど。
「男じゃねぇから付けれねぇし…」
「何か言いました?」
小声で薫ちゃんがそう言ってたのを聞いたっていうのは、内緒にしておいて♡
「なんにも言ってねぇよ、つか髪結ぶの難しくねぇか?」
「じゃあ私が結んであげるわ!」
サラサラのロングヘアを前に、結んであげない訳には行かないと思ったから、簡単に出来るヘアアレンジをしちゃった。
ヘアアレンジといっても、ポニーテールのくるっとしたやつ。…語彙力なくなる。
そしたら、驚くほど美人に仕上がっちゃって…嫉妬しちゃうところだったわ。
「結ばれると違和感ありますね、結んだこと無いから」
「慣れればそんな事ないわ」
「別嬪すぎる…ッ!」
「よくわかるわ虎徹ちゃん」
こう言われた薫ちゃん、満更でもなさそうな顔をしててすごく可愛らしかったわ。
(それにしても…)
灰色のサラッとしたロングヘアに、大きい目に小さく筋の通った鼻、そしてぷっくりとした唇。オマケに華奢な身体。
(最高過ぎる”…!!薫ちゃんはモデルになれる気しかしない)
まぁそんなことは置いていて… この後、色んな人達が事務所に出社してきて、その度に驚かれていたのよ。中でも面白かったのが大和ちゃんね。
「あの仙石の兄貴が女にぃ!?」
「そうなんだよ、胸重いのがいやすぎる」
「スタイルいいし、エr」
「ふんっ!」
まぁそんなことを女の子に言ったら、金的されるに決まってるわね。特に薫ちゃんに直接言ってるんだから。
「センスねぇな、舌切るぞ」
「す、すびばぜん…」
「女の子に直接そんなこと言っちゃダメよ」
ちゃんと叱らないと、この子何するか分からないからね。まぁ、色んな兄貴たちが居るから大丈夫だとは思うけど。
「とりあえず俺、バーに潜入します」
「いきなりすぎじゃない!?」
そんなこと突然言い出すものだから、戸惑うしかなかったわ。
バーに直ぐに行ったってなんにも手がかりが掴めないだろうから、情報屋を尋ねたりしてからにしようと決めたの。だって、女の子ひとりだと危ないじゃない。
「その間に、ドレスのレンタルだとか、薫ちゃんに合うメイク考えないと… 」
「前の女装だとダメなんですか?」
大和ちゃんがこんなことを聞いてきたわ。私の考える限り…
「絶対にダメよ。一度やった女装は、相手からすれば”存在する人”として捉えられてる」
「それだから、違う女装じゃないと狙われる危険性があるわ」
「な、なるほど」
どうにか納得したようでよかったわ。そう思っていたら、薫ちゃんも口を開いたの。
「女装中でも狙われるが、同じ二度目は一度目よりリスクが高すぎる」
「その通りよ」
とはいえ、違う女装となると似合うメイクとかもあるからかなり難しいのが現状。
ネットとか長年の知恵でどうにか探すしか方法は無かったわ。姐さんに協力してもらおうかと思ったけど、あの人はあの人なりに大変だから頼ることはしなかったわ。
「なんというか、女の子って大変ですよね。メイク難しいし綺麗にしていないとだし」
「そうね。男の子はそれが分かっていればいいと思う」
「ありがたいお言葉”…!」
このとき大和ちゃんからこんな言葉を聞けるなんて思いもしなかったわ。女の子を性の道具にしか見ないようなゲスじゃなくて、ほんと安心しちゃった。
「おお、仙石がガールになったか」
「あ、近藤の兄貴」
「合ってますけど、ちょっと違います。多分ヤクです」
冷静に説明できる薫ちゃんが凄い…私だったら焦りが止まらないかも。
「仙石をこんな目に合わせたやつはデストロイ!」
「とりあえず薫ちゃんのことは大丈夫ですから、奥さんを守ってあげてください」
「そ、そうか」
ちょっとしょんぼりさせちゃったけど、近藤の兄貴は奥さんのこととか組の事で精一杯だろうから、負担は背負わせたくないの。
(この優しさもどこまで続くのかしら…)
そんなことを思いつつ、色んな人に薫ちゃんからお願いをしてもらったわ。靴やドレスのレンタル、情報収集等など。
あと誘惑をすることを学習しなさいと言ったら、康明ちゃんを相手にしてて笑いそうになっちゃった…
「ん”んッ!…康明さん、俺…じゃなくて私、てめぇ…違う、貴方と一緒にホテルまでどうなんd、どうかしら」
「誘惑の 言い方ムズいが 酷すぎる」
「難しいですよ、かなり…」
「もう1回やるか?」
「はい、やらせてください」
言い間違えが酷いにも程があるわ。
薫ちゃん、半分死んだ魚の目の様な感じだったけど、心の中でちゃんと応援したわよ。
「お、仙石の兄貴が女になってるぞ~?」
そう言っていたのは冬史郎ちゃんだった。そのまま顔に?とかいてあるかのように言っていたから分かりやすかったわ。
冬四郎ちゃんに続いて、六車のカシラとか伊織ちゃん…もう組員全員が驚いてたわ。
「高砂の兄貴!情報が思ったより早めに上がりました」
「あら!それは良かったわ、どんな感じなの?」
ちょっと情報はまとめちゃうわね、箇条書きだけど許して。
・バーの名前→れもん
・経営してるのは半グレ組織ビター
・女体化した子を攫って売ってる
・倉庫内に爆発物あり
「とんでもないクズ達…許せない”」
「ですね、こんなクソども生かしておく価値なんて微塵もありません」
危うく、怒りで血管が切れそうになったわ。人身売買だなんて酷い、どこの誰かもわからないやつに勝手に売られるんだから最低最悪極まりない。
「お腹空いた…」
「え?」
「飯買ってきていいですか?」
薫ちゃん朝から何も食べてなかったみたいだったから、コンビニまで行ってきていいよと言った。流石に虎徹ちゃんも同行させたわ、攫われたら元も子もないもの。
十数分くらいしたら戻ってきていて、フルーツサンドを頬張っていたわ。
「うまいなこれ、甘みがあって」
「口に付いてますよ」
そう言って虎徹ちゃん、舌で舐めてたの…え!?
「…は?」
普通にひかれていたわ、そりゃそうよ。
「高砂の兄貴、こいつ殴っていいですかね」
「いいと思う」
「お”らっ」
そうして薫ちゃんが虎徹ちゃんの腹に拳を当てるんだけど…虎徹ちゃんあんまり痛がる様子を見せてないの。
「兄貴、これ男にさらわれたら一発アウトですよ…男の時より力が2、3倍くらい落ちてます」
「急に冷静に分析してくるじゃねえか」
「そうなると、結構大変になりそうね」
昼飯を食べ終わった私達は、すぐに作戦会議にうつる。
「とりあえず、バーに潜入して俺がマスターを生け捕り。そのタイミングで2人が裏口からカチコミ、表で1人が見張り役」
「それから半グレ組織の方で1人、そこまで強いやつはいない筈」
「それでいきましょ」
それから作戦の細かいところやメンバーを決めたりしたわ。裏口は私と冬史郎ちゃん、表が虎徹ちゃん、驚くことに半グレ組織が翔吾ちゃん。
「ありがとうね、翔吾ちゃん」
「仙石の為っすから」
こうして私たちは、この翌日に作戦を決行することになったの。
いかがでしたか?最近投稿してなくてすんません🙇♂️
次回「潜入した仙石が攫われる!?」
お楽しみに~
コメント
2件
本当にしてそうな会話があってなんか感動しちゃった🥹🥹それに仙石と他の組員の絡みが好きすぎる🫶🏻🫶🏻特に誘惑する所とか力弱くなってる所本当好き😭😭😭 女体化しただけで終わるんじゃなくてストーリーがあるの良すぎる🥲🥲 続き楽しみにしてるね〜!!🙌🏻🙌🏻