桃side
「莉犬、これ飲んでみ?」
俺は莉犬に小瓶をさしだした。
「何これ….『愛の雫』……?」
それはいまAmazonで効くとか効かないとか話題の媚薬だった。俺達の仲になればもはや隠さない。飲食物に入れるとか古いわ。
「そ。媚薬媚薬。」
「うわ、ガチっぽいやつー」
裏面の成分表記を見て、嫌そうな顔を見せる莉犬。
「…因みにいくら?」
「んー、2万くらい」
「は!?たかっ!」
嘘である。
「いやーでも気になるじゃん」
「じゃあさとちゃんが飲めば。俺はやだ!」
頑なに拒否る莉犬。なんか最近成分がどうのこうのと気を使っているみたいなのでそれが原因だろう。
「……..しゃーない俺が飲むかぁーーー」
「え~!どうなるんだろ!」
急にテンションあがるなおい。
ぐいっ
小瓶に口をつけ、中身を口に含む。15mlくらいだろうか。
ガバッ
「っ…….!?」
莉犬にキスし、手で頭を抑える。そのまま口移しで入れるが飲み込もうとしないので喉下辺りを軽く押す。
「んぐっ、」コクン
飲み込んだのを確認し、口を離す。
「けほっ、おい!なにすんだよ!!」
「なにって、飲ませただけだけど?」
「…….最っっ悪…….」
「どんくらいで効くんかな」
「いや効くわけないじゃん!変なの飲んじゃったよーー!!」
「それはどうかな」
実はこの媚薬、この前の攻め会(さとじぇるぅと)でるぅとが絶賛していたものだ。お二人もどうぞ(^^)と布教された物なので金はかかってない。さすが金持ちふとっぱら。
「….ちょっと二階いってくる。」
「おー。」
その隙にるぅとに確認をとる。某無料通話アプリで。
『媚薬ってどんくらいで効くの?』
するとすぐさま返信が飛んできた。
『個人差はありますけど即効性のはず。遅くとも五分あれば。』
とのことです。
フッ( ^ω^ )
階段を降りる音が聞こえ、スマホを閉じる。莉犬の姿を目視し、違和感を感じる。
「あれ、服変わってね?」
「うん、暑かったから着替えた。」
そう言われれば暑い気もしないでもなくない。
「あー、さとちゃん?」
「何?」
「2つあるんだけれども」
「何が。」
「いいや。まず一つめ、これ読んでみ」
莉犬が指差す小瓶の裏面、つまり成分表記の場所をみると1回3ml以下を目安にご使用くださいとかいてある。
「俺が飲んだのは???」
「全部、15mlぐらいじゃね?」
「じゃね?じゃないでしょ……」
「まあ大丈夫大丈夫」
「どこが。で、二つ目」
莉犬が下半身中心辺りを指す。
「わー勃ってるやん」
「わーじゃない!ふーざーけーんーなー!」
莉犬に頭を殴られる。が、まあ痛くはなかった。
「あー、莉犬」
「はぁ、なn…」
莉犬にキスし舌を入r((((ドスッ
「ガバッ」
「やめい 何度も同じ手は食らわん」
みぞおちに莉犬の足クリティカルヒット。くそ痛い。
「ってぇ..なにすんだ莉犬!!」
「何って….蹴っただけですけど???」
(うぜぇーーーー。実にうぜぇーーーー。)
「いやいいだろ!どう考えてもやる流れだろ!莉いぬも超興奮してるだろ!絶対!」
「やだ!」
「はぁ!?」
「明日仕事あるだろ!」
「りすなーさんに我慢してもらえ!」
「はぁぁ!?さとみお前ぶっ殺すぞ」
「おうできんならやってみろ」
「デゥクシ!」
思考停止。莉犬は謎の効果音とともに猫パンチ(?)(威力皆無)を繰り出す。
「……….」
「デゥクシ!」
以下同文。
「お前ふざけてんな?」
「ふざけてない!力入んないだけ!!」
「じゃあ喧嘩売るなや」
俺の的確な突っ込みを受け、ぐぅ…..と唸る莉犬。
今度は蹴られないように一気に押し倒し、口を塞ぎ舌を入れる。
「ん!んんっ!」
始めこそ抵抗していたものの次第に力も弱くなっていく。
「はっ、はぁっ….んっふぅ、」
呼吸音のような漏音も甲高い喘ぎ声へと変化する。
「ふっ///んぁっ、ふ…..うう////」
そろそろほんとに力が入らなくなってきたのか徐々に弱っていく莉犬を観察するのは実に愉快。
「なーに莉犬、欲情してんの?w」
「…….」
莉犬の顔色が明らかに悪い。
「え、大丈夫?」
「…..無理」
「え?」
「わーまてまて!!ここで吐くな!」
「うっ……」
「うわぁあぁあぁぁぁあ!!」
____________________________________________________________________
「やっぱ使用量は無視しちゃいかんわ。」
「マジお前ぶん殴るぞ?」
どうだったでしょうか?
気軽に感想とうコメントしてください!
面白いと感じてもらえたのならハートも是非押していただけると嬉しいです!
by落ちつけミスり主
コメント
12件
参加型のやついつ投稿するの?