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主の勝手なお話です。 通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
t「それではずいぶん深い時間に
なりましたので乾杯をして閉会と
いたしましょう。ノンアルコールの
甘めの飲み物となっております。」
一斉にグラスが配られる
琥珀色の液体が注がれていた
「本日はお忙しい中、お集まり
いただきまして誠にありがとう
ございました。明日はお休みだ~
わ~い!かんぱ~い!」
all「うえ~い」
カシャン))
-ん?これ…じろうが?いや…たろうか
こうまでしないと出てこないのか
i「うあ~甘くて美味しい…」
a「ね、美味しいね」
ta「アルコール入ってないけど
ウマイなあ…」
m「たろうさん…これって…」
t「どうかしましたか?」
-気がついたか…さすがだな
-なにか意図があるのか…
m「いえ…なんでもありません…
いただきます……ガシャン))」
一斉にソファに倒れる
「皆、ごめんね…少しの間だけね」
ra「ルシファー様、
お初にお目にかかります」
-ああ…起きてきた
j「ええ…ラウ?どうして?主様
これは…」
t「静かに、我が君がお話になる」
「はじめまして…もうその名はいらんよ
今は…まあさだ」
ra「失礼いたしました。
私は…名もない個体でしたので
ラウール とお呼びください。」
「…ラウール…私はお前を
見たことがある…その金色の瞳を
覚えていた」
ra「ありがたき幸せ」
「それで?アイツの目的はなんだ?」
ra「まあさ様が幸せな人生を
送られることをお望みです。」
「は?馬鹿げたことを…アイツが
そんなことを望むはずがない!
かあさまを連れていったやつが!」
ra「私はそのようにしか承って
おりません。それと…アスタロトを
よろしく…と」
a「やめろ!天使の分際で私の名を
呼ぶな!そんな白い羽なんぞ!
あの御方は!側にも置いてくださら
なかった!私を捨てたくせに!」
-アスタロト…
「アハハハハ!アス?お前…たいそう
人間くさくなったなあ!」
a「主様?」
「こんな些細なことで…愛を誓い
あったのではないのか?」
a「そっそれは…」
「あんなに、パートナーが見つかって
喜んでいたではないか!それとも
人間のように心変わりをしたと?
アハハハハ、笑わせる
そもそも私に愛を囁きながらアイツを
想っていたとはなああ!」
a「ぬっ主様…それは…」
「これから…お前達がどうなろうと
私の知るとこではないが…ラウールが
どれだけの勇気を持って、お前の側に
降りてきたのかは、わかってやれ
私達が上にいた時から、ずっとお前の
ことだけを見ていたんだ…
ラウール?このわからず屋がダメなら
私の騎士団に、はいれば良い笑
私の男達は優しいからな♡きっと
受け入れてくれるさ…」
ra「…ありがたき幸せ…主様…
発言をお許しいただけますか?」
「ああ…いいぞ」
ra「この私ではないラウールですが…
どうやら、主様に恋心を抱いております
…その瞳と甘いにおいにまいって
しまったようです」
「は?いやいや…じろうと愛を
誓ったんだろう?」
ra「そうですが…私も含め…その瞳で
見つめられては…それにその甘い
におい…全てにおいて魅力的です」
-またか…私に能力などなくても
愛してくれるものなどいないのだな…
a「そうだろう?僕もそれで、
まいっちゃったんだよ!やっぱり
気が合うなあ!」
ra「それに大変申し上げ
づらいのですが…」
「なんだ?」
ra「私は…あなた様を…お慕いして
おりました…それに…私達、幼い集団は
主様をお慕いしている集団でござい
ました…アスタロト様は、そんな私達を
お気遣いになられて声をかけて
くださった時もありました」
「は?」
t「これはこれは…あの御方がラウールに
ここへ来させたのも納得できますな
もともと、天使は奔放な個体が
多いのです。ラウールくんもそれに
引っ張られてるのでは?複数の恋人を
持つことに抵抗している我が君や
私のように1人のパートナーだけという
個体は珍しいのですよ」
「私とじろう、どちら共に愛を
誓うと言うのか?それは嫌だ!」
t「…すでに何人もいらっしゃる
我が君が…良いではありませんか?
それに…ラウールくんは、あ奴らに
良い影響を与えてくれそうですし」
「ググ…そんな関係…りょうた達が
許さないだろう?」
t「…許すように能力を使うと
言ったら?ラウールくんを側に置けば
あ奴らに…それに、ラウールくんは
騎士団への入団資格はありません
純粋な人間ではありませんし、
今のところお嬢様だけを愛している
わけではございませんので…」
ra「私を受け入れてくださるのなら
喜んで人間達に、力を貸しましょう」
「私を脅そうというのか?
…うっうるさい!もう、知らん!」
・・・
-今日も月が綺麗
こーじくんに会った日からここで夜を
明かさなくても平気になった
彼の優しい言葉が頑なな私を
ほどいてくれた
彼に出会えて本当に良かった
しかし、今は
愛を囁き合う恋人はいない
-さぶろうのお薬、効きすぎだよ
「誰をお望みですか?」
「最初に起きてきた人」
「キスをして差し上げたら?
お目覚めになりますよ」
「…決められない」
「みやだてくんでは?」
「さっきフラれちゃったもん笑
しょうたにも…」
「せっかくですからかめなし様は
いかがですか?」
「…なんかね…追い付かない…」
「またその様な…お着替えをされて
しっかりプレゼントをご用意して
お隣にいらっしゃいますのに……
お嬢様…さっきから…彼らのにおいを
かいで回るのをおやめください…」
「うるさいなぁ…かずやのは
急いで用意したんだから」
-かずやにはダイヤのピアス
ひかるにはゴールドの大ぶりなピアス
りょうへいには卓上型の無影灯
だいすけにはプラチナ台にピンクダイヤ
を用いたアンクレット
たつやにはプラチナ台にアメジストを
用いたピアス
ゆうだいにはヴィンテージのデニム
こーじには黒革のカメラベルト
来年からは、希望を聞こう笑
「においは、しょうがないでしょ?
大好きなんだから!においが好きに
ならないと、その人のことも好きに
ならないの!良いじゃない!
こんな時にしか一斉に嗅げないし笑
誰にも内緒にしてたのに…」
「たつみ君にばれたんですよね?
油断なさってるから…そもそも勝手に
部屋に入るなど…はしたない…」
「だって…ゆうだい…いつも香水
つけてるから…ホントのにおいが
知りたくて…忍び込んで…ベットに
入ってスンスンしてたらバレた笑」
「…呆れてなにも申し上げれません…」
「でも!それから皆、私といる時は
なにもつけないでいてくるように
なったんだよ!うれしかったんだ~」
「はあ……お嬢様がよく抱っこをおねだり
するのは…内緒でスンスンしているからで
ございますか?」
「…うん…良いでしょ…もう皆…知ってるし
皆も私のにおいが大好きっていって
くれるんだし…」
「左様でございますか…それにしても
においまで嗅がれて起きないとは…」
「たろうのせいでしょ!」
「…皆様、まあ、6人以外は仕方
ありませんがなんの疑いもなく
グラスに口をつけられましたね。
あっみやだてくんは、わざと
飲んでくれましたが…」
「…さすが、私のりょうた♡
そりゃそうでしょ!ここに
居て、睡眠薬飲まされるなんて
思わないよ笑」
「日頃から、口にいれるものには
気をつけろと注意していましたのに!
危険ですからね、外は…
耐性の訓練も途中ですし」
「いや…さぶろうが作った薬以外なら
もう耐えられると思う…本当、他所で
媚薬なんて盛られたらと思うと…」
「ああ!こんど、お試しに
なりますか?そんなことを
さぶろうに聞かれますと大変な
ことが起きますよ」
「はあ?言わないでよ!
媚薬は、世間で広まっているものなら
耐えられるけど…さぶろうが…
それはこわいな……絶対やだ!
大変なことになるのが目に見えてる…
皆のこと…襲っちゃうよ…本来の私の姿…
まあさでいられなくったら困るでしょ?」
さぶろう…人間界で医師免許を取得し
医師として私達を支えてくれているが
むこうでは私の配下であり、アスに次ぐ
能力の持ち主だが野望もなく、なにを
思っているかわからないがただただ私の
側にいた。面白い奴で、そこらの植物やら
鉱物で、毒やら薬を作り出しては
人間界に行き、甘い言葉で試飲を進め
効果を試していた。人間界で、古来から
伝わる毒や薬の中に、さぶろうのレシピも
あるはずだ笑
その頭脳を生かし、りょうへいに
どのようにしたら、最短でゴールを
目指せるかを指導してくれている
「なにを…あんな素晴らしく綺麗なお姿…
媚薬を飲まなくてもスイッチが入って
しまえば、あんなに淫らに廊下で
睦合っているのですから…ご心配する
ことなどありません…」
「アハハハハ、やっぱり防犯カメラ
に映ってた?
しょうたには言わないでよ」
「承りました」
・・・
-もうちょっと嗅いじゃおうかな…
でも今日は香水つけてるんだよな…
「まあさ?あっ…ワンピース?」
ピンクのワンピース
彼のメンバーカラー
「あ…うん…着替えたんだ…重いし笑」
-あぶな…やっぱり…アルコールも
強いもんね…起きてくれてうれしい♡
「ハハ、俺のメンバーカラーじゃん笑
かわいい♡なあ…俺…寝てた?
まあさも寝てたの?」
「ありがとう♡
…みんな疲れが出たみたい
私は、かずやの顔見てたよ♡」
「ハハ…うれしい♡」
-相変わらず綺麗な顔…
もう諦めていた彼がこんなに
近くにいるなんて…
「まあさ?」
「うん?」
「それは?」
「あの…私の気持ちです…」
パカッ))
そこにはダイヤのピアス
「え?…ああ…ありがとう♡
うれしいよ…」
「ん?かずや?なに?」
「いや…まあ…気があってうれしい♡」
おもむろに胸の内ポケットから
取り出し、王子様の跪き
パカッ))
そこには同じダイヤのピアス
「俺の気持ちです♡」
「え♡」
「同じ石だったね?お揃い?
お揃いってことで♡」
「うれしい♡ありがとう♡」
・・・
眩いほどの月光の下
「まあさ…綺麗だね♡」
「ありがとう♡かずやも綺麗♡」
彼の長い睫毛が頬に触れる
「あっかずや…ごめん…待って?」
-素直になるからね…
「どうした?」
-綺麗だ…もう離さないからな
「私…あなたを信じられなくて
傷つけたこと、謝りたいの…
ごめんなさい…それに他に彼女が
いるって思ってて、ずっと会いたいのに
会いにいけなかった…」
「…俺はあの時…お泊まりがダメに
なった日、奪いに行けば良かったと
何度も後悔した…良いんだ…遠回り
したけど、今、目の前にまあさがいるし
俺さあ、だてから付き合い始めたって
聞いたときは、信じられなかった笑」
「ありがとう♡…私…今日、かずやに
りょうたをとられたんだ…笑」
「ええ?なんだよ、それ…」
「かずやが、りょうたのデザインを
ほめてくれたでしょ?そしたら
りょうた、私に見向きもしなくなって
「かず兄~」って…フラれちゃった
んだ~笑」
「ハハハ、アイツ、自分から
負けにいったんだ笑」
「アハハハハ、そうだね笑」
彼の潤んだ瞳に月光が反射され
金色に瞬いている
「今日は月が綺麗ですね」
待ち焦がれた彼と唇を重ねる
目を閉じた
「…もう……でもいいわ…」
続く