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ああ、第55話読みました。公太が訓練を経て戻ってきて、仲間たちとのやり取りに温かさと信頼がにじんでいて良かったですね。「前の俺と同じだと思うなよ」に成長を感じますし、最後の不気味な紋章で一気に空気が変わるところもゾクッとしました。次が気になる終わり方で、続きが待ち遠しいです!
ORVAS基地――。
特別訓練を終えた公太は、久しぶりに本部へ戻ってきていた。
迎えたのは畑中、ジュリー、唯我、そして一祟。
訓練前と比べれば、その表情はどこか落ち着いている。
だが同時に、幾つもの試練を乗り越えた者だけが持つ強さも感じさせていた。
畑中は腕を組み、公太をじっと見据える。
「他の隊員との喧嘩に、教官への反発……随分好き勝手やってたらしいな」
その言葉に、公太は頭をかきながら答えた。
「あー……まぁな」
「認めるな」
呆れたように言う畑中。
しばらく睨み合ったあと、彼は小さく息を吐いた。
「だが牧田さんから話は聞いてる。どうやら、大事なもんは学んできたらしいな」
公太は少し照れ臭そうに笑う。
「まぁ……たぶんな」
「フッ。少しはマシになったか」
畑中の口元がわずかに緩んだ。
その様子を見ていたジュリーも口を開く。
「よくやったわ、公太。正直心配してたけど、思ったよりちゃんと帰ってきたじゃない」
「なんだよ、その言い方」
「だって事実でしょ?」
ジュリーは肩をすくめる。
「でも、悪くない変化だと思うわ」
その言葉には、確かな評価が込められていた。
一祟も柔らかな笑みを浮かべる。
「訓練はどうでしたか?」
「ああ。色々あったけどな」
「成果はありましたか?」
その問いに、公太は迷わず頷いた。
「もちろんだ」
一祟は安心したように微笑む。
「それなら良かったです」
すると唯我が鼻を鳴らした。
「どうせまた問題を起こしたんだろ」
「うるせぇな」
「否定しないのか」
「否定できねぇんだよ」
公太が苦笑すると、唯我もわずかに口元を上げる。
「……まぁいい。少しは成長したみたいだな」
「当たり前だろ」
公太は胸を張る。
「前の俺と同じだと思うなよ」
その言葉に、唯我の目が細くなる。
「ほぅ……」
挑発とも感心とも取れる反応だった。
以前ならすぐ言い争いになっていたはずだ。
だが今の公太は、ただ不敵に笑うだけだった。
その姿に、一祟はどこか嬉しそうな表情を見せる。
そして、ふと思い出したように口を開いた。
「そういえば先日、唯我さんと手合わせをしたんです」
「えっ!?」
公太の目が輝く。
「マジか!?」
「ええ」
「じゃあ今度は俺ともやろうぜ、唯我!」
勢いよく言う公太。
だが――
「それは後だ」
低い声が二人の間に割って入る。
畑中だった。
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部屋の空気が一瞬で引き締まる。
畑中は三人を順番に見渡した。
「公太が戻ってきたことで、お前たち三人に久しぶりの任務を任せる」
その言葉に、唯我の表情が鋭くなる。
一祟も静かに背筋を伸ばした。
公太は拳を握り締める。
ようやく三人が再び揃った。
そして今、新たな戦いが始まろうとしている。
畑中は机の上に一枚の資料を置いた。
「今回の相手は、今までとは少し違う」
その言葉に、三人は息を呑む。
資料の写真に映っていたのは――
見覚えのない、不気味な紋章だった。
静寂が部屋を包む。
誰も言葉を発しない。
ただ一つだけ確かなことがあった。
次の任務は――
これまで以上に危険なものになる。
新たな戦いの幕が、静かに上がろうとしていた。