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その後、太宰は少し落ち着いたのか眠ってしまった。それを 見計らったかのように中原は太宰にブランケットをかけスマ ホを手に取った。
中原「さて… 一応御礼を言わなきゃな… ありがとよ武装探偵社…、」
そうつぶやき電話を掛けた…。
プルルル… プルルル…。静まり返った部屋に鳴り響く着信 音。鳴っていた電話は国木田の机の固定電話のようだ。 そうここは武装探偵社。みんなは一体何が正しいのか、何が 起きているのか、太宰は何処へ行ったのか…。何から手を付 けたらいいのかと。皆放心状態だった。国木田はそっと電話を取り出た。
国木田「… はい、こちら武装探偵社です。何かご依頼でしょうか?」
中原「よォ、武装探偵社。どうだ?厄介払いできて喜 んでんだろ?」
国木田「っ!? 何故ポートマフィアが!?」
中原「ンなことどうでもいいだろ?… で本題だ…。」
ピリリと電話越しでも感じる殺気に一瞬怯んでしまった。国 木田は皆に聞こえるようにスピーカーにした。
中原「一武装探偵社の太宰治は死んだ」
国木田「はっ?」
中原「手前等が殺したんだ」
谷崎「どっ、どういう事ですか?」
中原「太宰はいるべき所に帰った…。それだけだ。」
国木田「おいっ!説明しろ!!!」
中原「… 理解できない時点で御前等には太宰を任せる ことはできない。… 今度太宰に会った時は敵同 士… とでも言っとくか」
国木田「てっ… 敵同士… つ! ポートマフィアに居るの か!? 太宰が!!」
中原「.. 用は終わった… 二度と太宰に近付くな… 関 わるな」
そう殺気を込めて言い放ち一方的に切られた。社に居た皆は 己が何をしたのか必死に頭を回した。矢張り今朝の事か?だが気付いた時には遅かった。もう太宰はポートマフィアの手の内だ。
国木田「取り戻すぞ… 太宰を… いいな?」
中島「っはい!」
谷崎「はい」
泉「…多分…無理…」
国木田「っ!? どういう事だ?」
泉「あの人はポートマフィアに居た頃、中原 幹部と… 付き合ってた….」
国木田「!?」
泉「…殺される…」
新たな事実を知った皆…。一体太宰と中原の関係はどういう 事なのだろうか?
中原のセーフハウスにて
中原「… しっ… これでいいな。まぁ… どうせ取り返そ うとすんだろうなァ..。その前に堕さないとな ア、太宰♡.….」
一人ニヤリと獲物を見つめる瞳で太宰見下ろした。そっと太 宰の額にキスをする。まるで自分の所有物だと印を付けるか のように。
太宰「ん… あれぇ… ちゅうや?…」
中原「ん、目ェ覚めたか?」
太宰「うん… 僕、寝てた?」
中原「30分位な」
太宰「うぅ…ん」
中原「もう少し寝てていいんだぞ?」
太宰「や… ちゅ… うやと、おしゃべりする」
中原「… 可愛すぎるだろ… 天使か?」
太宰「ふぇっ!?」
思わず本音が漏れた中原に思わず目を完全に覚まし顔を赤く する太宰。中原はヤベッと言うに手で口元を隠す。
太宰「ぼっ僕は可愛くないもん!かっこいいの!」
中原「… はァ… なんだよ… 可愛すぎるだろ…」
中原は天を仰ぎながらさらに本音を漏らしていく。それに太宰は、何とか抗議をする。
太宰「もぉ!違うもん!」
中原「… 太宰…. 手前武装探偵社に戻りたいか?」
太宰「…ぇ…」
中原「さっき武装探偵社から電話がきたんだそれで 太宰を取りか…」
太宰「ちゅ… や…. 僕のこと… いら… なくなったの?」
中原「は?」
太宰「僕のこと… 捨てるの?… ごめんなさいごめんなさ い、駄目な所直すから… 生きる理由がもう… な いの… 織田作との… 約束破って此処にきちゃった… から…」
中原「… もう… 戻れなくなるぞ?」
太宰「いいの、ちゅうやと一緒にいられるなら、」
あァ… なんだ。とっくに堕ちていたのか、太宰。いいぞ、もっと此方に来い。ドロドロにして俺しか見れなくなるよう に…。探偵社が来ても太宰は此方を選ぶだろう。
太宰の瞳にはもう光がなくなっていた。
中原「じゃあ… 俺の犬になるか?」
太宰「い……ぬ…?」
中原「あァ… 俺の犬になれば俺の言う事だけ聞けばい いんだ。 俺の事だけ見てればいいんだぞ?もうほかの人 なんか見なくて済むんだ….。どうだ?」
太宰「わかった…。 ちゅうやのいぬになればちゅうやと一緒?」
中原「あァずっと一緒だ」
太宰「ちゅうやのいぬさんになる」
太宰は犬のように四つん這いで中原の元まで行った。中原は 太宰の頭を撫でる。太宰はトロンとした表情で中原を見つめ た。
中原「そうだな… 首輪つけなきゃなァ太宰?」
太宰「わん!」
中原「ほら…どうだ?」
太宰の首元には中原の付けているチョーカーと同じ物が付け られた。
太宰「わん♡」
太宰は中原に甘えるかのように頭をグリグリと中原の胸板に 押し付ける。中原はそれを受け止め甘やかす。甘い甘い毒で甘やかす。
中原「太宰、行くぞ」
太宰「わん♡」
あれ以降、太宰は中原と尾崎と森以外には喋らなくなった。 喋べるとしても必要最低限だ。太宰の瞳はずっと中原しか映 していない。
作者より
共依存…なのかな…?
分からぬ…
あァァァァァ写すの大変だァァァァァァァァ!!