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カーテンの隙間から差し込む朝日に目を細めながらも、スマホを見ると表示されている【12月24日日曜日 7:00】の文字。
そう。今日は待ちに待った私(榎本蘭)の大好きなクリスマスイヴ。今年は日曜日なので、お仕事も休み。
今日は、友達の夏鈴と一緒に映画を見に行って、夜はレストランでディナーを楽しむ予定。1ヶ月前に元彼と別れた私を励まそうと私の大好きなこの日に夏鈴が急遽レストランの予約を取ってくれた。
朝ご飯を済ませて、 浮き足が立つ気持ちを抑えながらもいつもより少し時間をかけて丁寧にメイクをして、ヘアセットも巻いてみたりなんかして、お気に入りの少し透け感のある水色のワンピースにベージュのコートを重ねたら、マフラーとアクセサリーを着けて完成。
最後にいつもはつけない香水もつけて鏡でチェックしたら、荷物をカバンに詰め込んで、準備おっけい。
予定時刻よりも早めに支度が終わったので、待ち合わせ場所近くで時間を潰そうと少し早めに家を出て、駅まで歩く。駅までは徒歩10分。
駅に着き、待ち合わせ場所までの電車を待っていると、ふと目に止まった男性。
この瞬間から奇跡が始まっていたなんて、私はまだ知る由もなかった。