〜目黒side〜
佐久間くんたちが変わってしまってショックが大きいけど助けると誓った以上俺は能力を強化するために毎日特訓している。
オフの日はもちろん仕事の合間とかにも時間を見つけて少しづつ。
今日はラウールと2人で撮影。現場にはスタッフさんが撮影のために振らせた大量の人口雪が。
人口雪だけどせっかくの用意していただいてすぐに片付けてしまうのは勿体ないので俺とラウールはしばらく遊ばせてもらった。
ラウール「めめ!雪合戦しよ!」
目黒「よし!負けねーぞ!ラウール!」
雪にダイブして寝転がってから雪合戦したり小さい雪だるまを9個作ったり…。俺とラウールは子供みたいに遊びまくった。
ラウール「………….……。」
すると急に隣でラウールの手が止まった。
何事かと思ってラウールの顔を覗き込んでみると眼に涙が溢れそうになってる。
佐久間くんたちが居なくなってしかも俺たちに攻撃してきた…。それは俺達にはショックが大きすぎた。
ラウールと康二は毎日泣いてるのが分かる。今も今朝あってラウール眼が腫れてるのが分かったし、心配だから康二に電話かけると康二の声が震えてる。
岩本くんとふっかさんとしょっぴーもいつも俺たちに心配かけないと優しく「無理すんな」って言ってくれるけど3人とも不安なのが伝わってくる。…やっぱり切り替えるのは簡単じゃないよな…
ラウール「…ごめん…。不安なのはみんな同じなのに…」
目黒「…ラウール。それでいいよ。仲間を思ってくれるラウールの優しい気持ちはちゃんと伝わってるから。」
目黒「…けど、助けるって誓っただろ?それに佐久間くんたちはきっと大丈夫。俺たちが信じないと。」
今は闇に支配されているかもしれない。けど3人の心はきっと残ってる。いつも俺たち向けてくれた優しい笑顔はきっと消えない。
俺は謝ってきたラウールの頭に手を置いて優しく話しかけた。どこまで俺の気持ちがラウールに伝わったかは分からない。けど少しでも悲しい気持ちが消えてくれれば…
目黒「ラウール帰ろう。」
ラウール「うん。」
たくさん遊ばせてもらって気づけばもう夕方になる。グループでの仕事は休んでるし今日はこれだけだからラウールと2人で帰る為にスタジオを後にしようとしたその時だった…
魔物「ぐわああああああああ!」
目黒「…………………!」
ラウール「魔物!?」
どこから現れたのか。俺たちの目の前にはいつの間にか沢山の魔物がいた。…そして…
ラウール「…舘さん…」
目黒「……………….。」
そこには舘さんの姿も…
ラウールが呼びかけてもなんの反応もない。俺たちのことを見ているのか分からない無表情でこっちを見ている。
ラウール「…っ…」
目黒「…ラウール。」
ラウール「…分かってるよ…」
そんな舘さんを見て隣のラウールが泣きそうになってる。…俺もそうだ。佐久間くんの時もそうだった。実際に見たらやっぱり動揺してしまって動けない…
宮舘「……………….!」
目黒「…ラウール避けろ! 」
ラウール「うわっ!」
すると舘さんは炎を出して俺たちに攻撃してきてそれを慌てて避ける。
目黒「…なんだこれは…」
その炎はいつもの舘さんの赤いオレンジの炎ではなくて真っ黒い気味の悪い炎だった…。
…威力 も違うし…それになんの躊躇いもなく攻撃した…。…こんなの館さんじゃない…
目黒「…ラウール行くぞ。舘さんを助けないと!」
ラウール「…うん…!」
信じられないけどこれが現実だ…。座ったまま動けてなかったラウールに声をかけて今度はたくさんの魔物たちと戦い始める。
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