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♯ 𝔾𝕌𝕄𝕚 ˟˟ ♡̴
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パピコォォォ
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き じ
124
#文スト
雲☁️
2,181
「おはようございます!」
「おはよう、敦くん」
そう言って、一番最初に挨拶を返してきたのは、武装探偵社の社員で、敦の先輩の、谷崎潤一郎だった。
「今日も早いねェ、敦」
「おはようございます!敦さん!」
続いて、与謝野晶子と宮沢賢治が挨拶を返す。
「敦、今日も忙しくなる。気を抜くなよ」
「もちろんです、国木田さん!」
─────そして、国木田独歩。
「あれ?乱歩さんは?」
敦が、国木田に問う。
「あー、あの人のことだ。きっとすぐ来るだろう」
国木田は、目を逸らしながら答えた。
「確かにそうですね、」
敦と国木田が話していると、ドアが開き、社員がまた一人出社してきた。
「おはようございます、みなさん」
「おはようございます!」
敦が挨拶を返した人物は、綺麗な長い黒髪をなびかせた女性、銀だ。
「おはよう、銀。芥川はどうした?」
「兄は、まだ家でQに足止めされてます。」
ふふっと笑いながら銀は、国木田の質問に答えた。
国木田は苦い顔をして、「そうか、、、」と答えた。
それから時計を見て、「そろそろ業務開始時間だ。席につけ」と言い、敦の椅子を指差す。
敦が席に座って、資料を見ようとすると、バンッ!と大きな音を立てて、ドアが盛大に開く。驚いた社員たちがそちらに視線をやると、そこには二人、社員がいた。
「おっはよーございます!」
勢いよく、元気に挨拶をしたのは夢野久作、通称『Q』だ。
「う、、ゴホゴホッ、、、お、おはよう、、、ございます、、、、、」
死んだ魚のような目をして入ってきた、もう一人の男─芥川龍之介は、銀の兄でQの世話係だ。
「芥川も大変なんだなー、、」
敦がぽつりとつぶやいたのも、芥川は聞き逃さなかった。
「そう思うなら人虎、、、少しは手伝え、、、」
そう言って芥川は敦を睨む。芥川は敦の先輩だが、何故か敦を敵視している。
理由を聞いても、答えてくれないため、敦にはどうすることもできなかった。
「それはお断り。墨は書類整理で忙しいんだ」
敦は右手に持っていた書類を掲げていった。
「ちっとも忙しそうには見えんが、、、、、」
敦は芥川の言葉をスルーして、パソコンを開いた。
すると、Qが寄ってくる。
「敦さん、遊ぼ!!」
「い、今は仕事があるから、片付いたら遊ぼうね〜、、」
敦は苦笑いしながら答える。
Qは「はーい」と返事をしてソファに寝そべる。
するとドアが開き、最後の一人が入ってきた。
その人が一歩、探偵社内に入った途端、敦含め、他の探偵社員は全員立ち上がり、礼をした。
『おはようございます!!』
「あぁ、おはよう」
そう云って入ってきたのは”江戸川乱歩”。武装探偵社の現社長だ。
「乱歩さん!」
敦が勢いよく話しかける。
「今日も元気だね、敦」
乱歩は敦に軽く、弱く微笑み、歩いて自分の席へと向かう。
「乱歩さん、今日は二件の依頼が入っています」
賢治が乱歩の机にファイルを置く。
「あれ、?依頼って三つじゃないんでしたっけ?」
敦が谷崎にこっそり尋ねると、谷崎は視線を乱歩に向けたまま答えた。
「あァ、もう一つは”人探し”の依頼だからね」
「なるほど、、、」
敦は静かに目を細めた。
敦が探偵社に入って間もない頃、国木田にこんなことを聞かされた。
『そうだ敦、これから色々な依頼を受ける中で、人探しの依頼は受けてもいいが、乱歩さんを頼ったり、乱歩さんにその話をしたりはするな。いいか?絶対だぞ?』
敦は「はい、、?」と答えることしかできなかった。
国木田に理由を聞いても、答えてくれなかった。
敦は気になったが、それ以上は深く聞かなかった。
昔、誰かに云われた、こんな言葉を思い出したからだ。
『人はだれにでも隠し事があるだろう?でもそれを深く聞きすぎちゃぁ駄目だ』
『―――なぜかって?』
『人には踏み込んではいけないところがあるのだよ』
『誰であってもね』
『敦くん、それは君が一番わかっているんじゃないか?』
――この言葉を云ったのは、、誰なのだろう、?
「敦!」
いきなり国木田の声が耳を通り、敦は驚いてそちらを向く。
「大丈夫か?さっきからボーっとしているようだが」
「あ、大丈夫です!」
敦はそう云いながら着席した。
その時、乱歩が一瞬敦の方を見た気がしたが、敦は気づかなかった。
「そうだ、敦」
国木田が敦の耳に小さく語る。
「今日、谷崎とお前でこの依頼をやってもらう、いいな?」
そう云って国木田が取り出したファイルを見ると、そこには、こう書かれていた。
『夫の八雲が二週間程帰って来ていません。探していただけますか?』
そう、人探しの依頼だ。
「分かりました、できる限り迅速に解決できるように頑張ります!」
敦は国木田の方をまっすぐ見て答えた。
国木田は深く頷くと、ドアを指し、「行って来い!」と、敦達に喝をいれた。
───────────────────────────────
「うーん、、、」
数時間後、敦と谷崎は公園のベンチに座って、ただひたすらに資料や写真を眺めていた。
市警の防犯カメラ映像や、聞き込みなどで「小泉八雲」という男を探したが、決定打になるような証拠や痕跡が掴めないままだったのだ。
「なかなか見つかりませんね、、」
「そうだね、、」
すると、不意に谷崎が云った。
「はァ、乱歩さんなら、こンな依頼『超推理』で一瞬で片付けちゃうのかなァ、?」
「きっとそうですよ、あの人の手にかかればこんな依頼、屁でもないはずです」
敦が困ったような笑顔を浮かべる。
「でも、僕達もきっと探し出せますって!」
「そうだよね!、、でも、あと何を調べればいいンだ、、?」
二人は考え込み、沈黙が走る。するとそこに、買い物袋をさげた人がやってきた。
「二人とも、何してるの?」
「ら、、ららら乱歩さん!?」
敦と谷崎が驚いて振り返る。
「どうしてここに?」
敦が尋ねると、乱歩は袋からお菓子を取り出し、「んっ」と掲げてみせた。
「買い物してたんですね!」
「うん。敦たちは何してたの?何かの依頼?手伝おうか」
敦はあせった。
――さすがは乱歩さん、、察しが良いな。でもこの依頼のことは云ってはいけない、、どうしよう、、?
「いっいえ!大丈夫ですよ!僕達で片付けますから!!」
「そうですよ!乱歩さんは社に戻ってゆっくりしててください!」
乱歩は「え〜?」と、敦たちを疑う。
焦る谷崎と敦。
疑う乱歩。
すると乱歩が口を開いた。
「ねぇ、その依頼のことを朝から僕に云わなかったのって、その依頼が”人探し”だから?」
「!!」
敦と谷崎は顔を見合わせた。
そして、何も答えることができなかった。
「やっぱりね、そういうことか」
乱歩は目を少し細め、敦たちから目を逸らした。
「、気づいていたんですね」
「まぁ、なんとなくだけどね」
敦と谷崎は、再び黙り込んでしまった。
乱歩は、はぁっと息を漏らして、敦が手に持っていた資料をとった。
そして小さく云った。
「超推理」
乱歩は敦たちの方へ向き直り、そして云った。
「南にある海岸の倉庫。『A13ー4号』に捉えられているはずだ。」
「え、、?」
敦と谷崎は乱歩を見た。
「なんで、、人探しなのに、?」
谷崎がポツリと云った。
「君たち、今日朝からずっとこの依頼について調べてたんでしょ?社長としては放っておけないわけ、わかる?」
敦と谷崎は乱歩を見た。
――あぁ、やっぱりこの人は、、
「困っている社員をそのまま放置する、そんな社長がどこにいるのさ」
乱歩は微笑んでそう云った。
「早く助け出してあげな、奥さんも待ってるだろうし」
「ありがとうございます!!」
そう云って、敦と谷崎は走り出した。
その事件は、その日中に解決になった。
敦はやはり、乱歩さんの、名探偵でありがながら、自分たちの社長のことを再び心から尊敬した。
その日の夜、敦はご飯を食べ、布団に入った。
「今日はいろんなことがあったなぁ、、」
敦はそのままぼーっと天井を眺める。
「なにか、、嫌な予感がするなぁ、、」
そのまま敦は眠りについた。
深い深い眠りに
コメント
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お疲れさまです、みぅです🌙 第二話、めっちゃよかったです……!武装探偵社の朝の空気感とか、一人ひとりの個性が出てて、読んでて「ああ、この感じだよなあ」って思いました。特に芥川がQに振り回されてる姿、ちょっと面白かったです笑 人探しの依頼で「乱歩さんには言うな」ってルールがあるのに、結局乱歩さんが見抜いて助けちゃうとこ、優しくて胸が熱くなりました。敦が最後に「嫌な予感がする」って言うところも、続きが気になる終わり方で……これは次が待ち遠しいです📖 あたりめさんの言葉、ちゃんと受け取りました。ありがとうございます🥀