innさんリクエストありがとうございます!
リクエストが遅くなりすいません。
⚠︎モンゴル帝国
鎌倉
史実あり
1274年 文永の役
モンゴル帝国は、鎌倉が理解できなかった。 あれほど小さく、粗野で、内向きの国。
だが、戦場に出るたび、鎌倉は予測の外に立っていた。
モン帝「なぜ退かない」
鎌倉「ははっ…退く理由がない。俺は俺の流儀で動いてるだけだ」
その答えが、癪に障る。
けれど同時に——美しかった。
命を賭けても守りたい何かを持つその姿が、
モンゴルには眩しく、痛かった。
支配してしまえば、静まると思っていた。
だが鎌倉を捕らえてからというもの、夜が落ち着かない。
鎌倉の心は、いまだに自由で、俺に奪われていないのだから。
鎖の中にあっても、どこか風の匂いを纏っている。
鎌倉「ふっ…」
モン帝「なぜ笑う」
鎌倉「おまえが思ってるより、俺は弱くない」
モンゴルは息を呑む。
勝利したのは自分のはずなのに、心がどこか敗北している気がした。
だが
——理解できないものほど、欲しくなる。
モンゴル帝国は、鎌倉を見つめるたび、胸の奥がざわめいた。
敗者のくせに、鎌倉は目を逸らさない。
泥と血にまみれ、膝をついてもなお、誇りを崩さないその姿が——苛立たしいほど、美しい。
モン帝「……なぜそんな目をする。おまえはもう捕虜だ」
鎌倉「捕まったのは身体だけだ。心までは、くれてやらねぇよ」
その挑発的な笑み。
唇の端についた血が、妙に艶めいて見えた。
モンゴル帝国は無意識に、指先でその頬をなぞっていた。
冷たいはずの鎧の感触が、妙に熱を帯びる。
鎌倉「……何の真似だ」
モン帝「おまえを……監察するだけだ」
嘘だった。
本当は——壊したかった。
自分に逆らうその誇りを、折って、泣かせて、それでも笑う顔を見たかった。
だが、触れた瞬間、壊したいはずのその男が、指の隙間から零れ落ちていくようで、怖くなった。
モン帝「どうして……おまえは、そんなに自由なんだ」
鎌倉「おまえが俺を縛ってるようで、実は自分が縛られてんじゃねぇのか?」
その言葉に、胸の奥が軋む。
権力も軍勢も、何もかも掌に収めてきたのに、この男ひとり、どうしても掴めない。
モン帝「…黙れ」
鎌倉「図星か」
刃のような視線がぶつかる。
怒りのはずなのに、熱が溶けていく。
いつの間にか、息が近い。
モン帝「……憎い。なのに」
鎌倉「——なのに?」
モンゴル帝国は答えなかった。
代わりに、腕を掴んで引き寄せた。
鎌倉と身体がぶつかり、唇が触れる。
その瞬間、二人の呼吸が絡み合う。
鎌倉「おまえ……何を……」
モン帝「黙れ。……これ以上、言葉はいらない」
また唇が触れる寸前、鎌倉が囁く。
鎌倉「おまえが俺を壊す気なら、覚悟しろよ。
壊れるのは、どっちか分からねぇからな」
モンゴル帝国の心臓が跳ねた。
戦場で味わったどんな恐怖よりも、この瞬間が怖かった。
——これは支配ではない。
——恋でもない。
それは、互いの誇りを食い合うような、業のような欲望だった。
終わりです!!!
なんか、余計意味がわからなくなっちゃいました…
本当の本当に放置しててすいませんでした!
ではまた!
コメント
2件
リクエストに答えていただきありがとうございます😭日本家受けって日本と日帝受けの小説ばっかりで江戸とか鎌倉の小説あんまりないんですよね、、、、久しぶりに鎌倉受けがみれて発狂しそうです!