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第八話 無限城
「みんなとはぐれちゃった」
「走ってみんなを探そう」
「うん、」
「恋雪、言いたいことがあるんだけど聞いてくれる?」
「うん、もちろん」
「この戦いが終わって、無惨を倒せて、無事に帰れたら、言いたいことがあるんだ」
「わかった、絶対生きて帰ろう!」
「うん。」
しばらく走っていると、
「ここ、、すごい気配がする」
「いってみよう」
「きたか、、、鬼狩り、、」
(はっ、鬼っ数字は、、、上弦の、、、、壱!)
「恋雪っこいつは上弦の壱だ!」
「えっ、、、、!?」
「一緒に頑張ろう」
「絶対生きて帰ろうね!約束だよ」
「うん!」
「霞の呼吸弐の型八重霞」
「雪の呼吸漆の型雪の結晶」
「良き技だ」
斬りかかろうとしていたのにいつの間にか鬼は背後にいた
「お前たちの名は、、、、なんという、、」
「俺は、時透無一郎」
「私は、雪空恋雪」
「私の名は黒死牟だ」
「ーーーーーー」
「ーーーーー」
「つまりは私の子孫だ」
(ぼくがこいつの!?子孫、あいつは鬼だ。関係ない)
「僕の中には一欠片も残ってないよ」
無一郎の頬やおでこに霞にふさわしい雲の形をした痣が浮き出ていた。
「霞の呼吸参の型移流霧」
「無一郎に痣ッ」
「女の方、どこかであったようだな」
(こんなやつとあったっけ。そんなこと考えるな攻撃に集中しろ)
「お前の家族を食い殺したことがあるようだ」
「はっ」
「おねえちゃん」
わたしが川に水をくみに行ったとき家族は黒死牟に殺されていた
ボリボリと母を食べる音が聞こえる
もう父も弟も息が絶えていた。
激しい怒りで私は黒死牟を朝日が登るまで体を潰したり、刃物で刺したり繰り返していた。
朝日が登ろうとしていたとき、黒死牟は暗闇へ走っていった
あれは黒死牟が十二鬼月になる前だったようだ
それからは覚えていない。
鬼殺隊の存在を知り、最終選別を受け、鬼殺隊へ入隊した。
「よくも、私の家族を殺したな。絶対に許さない。仇は必ずとるから!」
「雪の呼吸参の型粉吹き」
恋雪の首元に雪の結晶の形をした痣が浮き出ていた。
「こちらも技を放つとしよう。」
(くるっ)
「月の呼吸」
「無一郎!危ない!」
「う゛っ」
「恋雪!、、ごめん、、ほんとうにごめん」
黒死牟の攻撃で恋雪の左腕が切断された。
「霞の呼吸伍の型月のかしょ、、、、」
無一郎が技を放とうとした瞬間黒死牟に刀を奪われ、鎖骨の下を刃が貫通してしまった。その刀は後ろの黒柱まで貫通している。
「う゛っ」
激しい痛みに耐えるが無一郎は手足から力が抜け、気絶した。
その状態を見ているしかない恋雪は怒りで満ちていた
そのまま痛みに耐えられず失神してしまった。
目が覚めるとひめじまさんと不死川さんが戦っていた。無一郎は鎖骨の下を貫通している刀を必死に抜こうとしている。
「無一郎!」
「恋雪、、、ちょっとこれ抜いてもらえない?」
「もちろん、大丈夫?」
「ごめんね、、わたしが見てなかったから」
シャキーン。刀が抜けた
「ゴホッ」
「大丈夫?」
「うん、行ってくる」
「わたしもっ」
激しい戦闘が繰り広げられた
なんとか足止めに成功した
「ばらばらにされても離さない」
といった無一郎の頬やおでこに痣が浮き出ていた。霞にふさわしい雲のような形の痣
「無一郎が止めてくれているうちに、、、」
恋雪にも、、恋雪は右の首に雪の結晶の形をした痣が浮き出ていた
「雪の呼吸壱の型、氷柱!」
「月の呼吸壱の型闇月・宵の宮」
壱の型が放たれた途端。無一郎の上半身と下半身を泣き別れにし、恋雪の両足を切断した。
「ゴフッ離さない。何があろうと絶対に」
恋雪は切断された両足で必死に走った。
「痛いっ、、けど倒すまでは死ねない!」
「ひめじまさん!お願いします!」
バンッ
ついに黒死牟の首が斬れたのである!
無一郎と恋雪は不死川さんに遠いところに運ばれた
「無一郎、、、勝ったよ。」
「うん、だけど俺もう、、だめみたい、、」
「わたしも、、また来世でも恋仲に、、、なってくれる、、、?」
「もちろん、、守れなくて、、、、ごめんね、、」
無一郎にはもう下半身がなかった 左足も切断されていた。恋雪は両足、左腕が切断された。
「ごめん、、、、、ね、、大好きだよ、、、」
そう言い残し、恋雪は息が絶えた。
「恋雪、、、僕も、、、大好き、、だ、、、よ、、、」
無一郎も恋雪のあとを追うように息絶えた
「カァァーカァァーぎょうめい、実弥、無一郎、恋雪、上弦の壱撃破ぁ、」
その報告を聞いた甘露寺蜜璃は、
「よかった!、上弦の壱を倒したのね!わたしも頑張らなきゃっ」
そうしてカラスは二人の悲劇な情報も伝えた
「無一郎、恋雪、出血多量にて死亡ーー死亡ーー」
「無一郎くん、恋雪ちゃん、、頑張ったね、、頑張ったね、、わたしより年下の二人が命をかけて倒してくれたのよ!頑張らなきゃ」
今は泣いている暇などなかった。
「頑張るわよーーーしのぶちゃんや、無一郎くん、恋雪ちゃんたちが頑張ったんだから!」
しのぶはちょうど数分前に上弦の弐との戦いで命を落とした。
5時間後
無惨を倒した。みんなが願っていたおにがいない世界が始まった
みんな、かったよ 勝てたよ
けれどこの戦いで命を落としたものも少なくはない
蟲柱胡蝶しのぶは上弦の弐とのたたかいで死亡、霞柱時透無一郎、雪柱雪空恋雪は上弦の壱との戦いで死亡、ひめじまぎょうめい
伊黒小芭内、甘露寺蜜璃は無惨戦で死亡。他にも名もなき隊士たちが戦いのなか散っていった。
亡きものたちが残した思いをつなぎ訪れた平和。これからは鬼など生まれませんように。鬼になった人たちも次生まれてくるときは鬼になんかなりませんように。