テラーノベル
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第1話:暗闇の底で
「おいブス、そこに立ってんなよ。視界が汚れるんだけど」
周りからはクスクスと品定めのようなくぐもった笑い声が聞こえる。誰も助けてくれない。いつものことだ。
私の名前は、優香(ゆうか)。手入れのされていないモサモサのボサ髪に、顔の半分を覆うような分厚い黒ぶちメガネ。お下がりのサイズが合っていない、ダボダボでヨレヨレの制服。それが、学校での私のすべて。
「ちょっと、聞いてんの? 相変わらず陰気臭い顔。生きてる価値あんの?」
真麗沙が私の肩をわざと強く小突く。衝撃でメガネがズレた。直そうと手を伸ばした瞬間、廊下の向こうから賑やかな声が近づいてくる。
「おーい、真麗沙。何してんだよ。早く行こうぜ」
心臓が跳ねた。そこにいたのは、学校一の人気者で、私の幼馴染の蓮(れん)くん。昔は毎日のように一緒に泥だらけになって遊んで、「優香は俺が守るから」なんて言ってくれたのに。 高校に入ってから、彼は変わってしまった。いや、変わったのは私のほうか。蓮くんと目が合った、気がした。けれど、彼はすぐに面倒くさそうにフイッと視線を逸らした。まるで、最初からそこに誰もいないかのように。
「なんでもなーい! 今行く!」
真麗沙はさっきとは打って変わった甘い声を出し、蓮くんの腕に抱きつく。蓮くんはそれを受け入れて、楽しそうに笑いながら歩いて行ってしまった。
視界が歪む。置いていかれた廊下で、私はただじっと、ズキズキと痛む胸を押さえて下を向いていることしかできなかった。
🍀
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#AMPTAK×COLORS
ほのか
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#ごほんにんさまとはかんけーありません
ぼたん
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自分夢の中
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コメント
1件
第1話、読み終えました。学校での居場所のなさと、かつての守ってくれる存在だった蓮くんの変化が、ズシリと胸に来ましたね。「生きてる価値あんの?」という台詞が特に痛くて、優香の視界が歪むシーンと重なって、自分もその場に立たされているような気持ちになりました。蓮くんが目を逸らしたあの瞬間、何かが壊れた音がした気がします。続きが気になります。