病院へ。
医者)本日はどのような…..あの、大森さん、ちょっと宜しいでしょうか。
大)あっ、はい。
医者)えーと、その、周りの光は…
大)1週間前くらいから居て、これについて聞きに来たんです。
医者は血相を変えてパソコンを見始めた。どうしたのだろうか。
医者)大森さん、最近、胸にズキっとした痛みと、風の吹くようなヒュッという音、聞いていませんか?
大)よくなってます。
医者は更に焦ったように聞いてくる。
医者)それはいつ頃からですか、、、?
いつからだっけな。確か…新曲作った日からだ。あの日…10日くらい前か?
大)10日前とかですかね。
医者)くっ….大森さん、落ち着いて聞いてくださいね。
え、ちょっと、怖いんですけど。
光失病?聞いたことない病気だな。そんな大きな病気なのか?
医者)光失病とは、体のエネルギーが光によって奪われ、動けなくなり最終死に至る恐ろしい病気です…。発症10日後までに薬を飲まなければ、ほぼ治りません….。
え、10日後?今日でちょうど10日じゃん。
医者)とりあえず、今すぐこれ飲んでください。
薬を飲まされる。粉の薬なんていつぶりだろう。
医者)やっぱり変化なし….。その薬は即効果のあるものなので、現時点で光が舞っている時点でもう治りませんね….。
大)嘘でしょ、まじかよ…
光失病の詳しい内容を教えてもらう。
医者)例えば…貴方の体が蝋燭で出来ているとしましょう。その火が、孤独を感じることによって、この光に消されているんです。
だから左足が動かなくなってきていたのか。もう少し早く行ってたら….くそっ、終わった事だから仕方ない。
医者)そして、ここまで来てしまったらもう治療法はありません。あの薬で弱体化させてからじゃないと効き目が無いので…
大)そうですか…。え、じゃあ…
医者)貴方は余命3ヶ月です。
まじかよ。余命宣告されちゃったよ。
医者)周りの方々には伝えますか?
どうしようか。マネージャーには言うとして、二人に…..でも二人とも、僕が居なくなっても問題ないか。最近SNSでもりょつぱ流行ってるし。二人でよくテレビ出てるし。話すことでも無いか。
大)マネージャーには伝えます。けど…メンバーには出来れば伝えずに逝きたいです。
医者)分かりました。ではひとつ選択肢として。
錠剤の薬を持ってきた。
医者)これを飲めば、周りの光は一時的に消えます。しかし、光は存在はしているため痛みはあります。むしろ反発するため今まで以上の痛みが来るでしょう。どうしますか?
大)使います。
自分は誰からも必要とされていないんだ。そう思えた。
医者)あ、伝え忘れていましたが、光失病になるとすごくネガティブ思考になるので気をつけてください…。
大)分かりました。ありがとうございます。失礼します。
…残り3ヶ月、どう生きようか。
大)なんか悲しいなぁ…笑
もっと生きて、曲書いてたかったな。
もっと若井と涼ちゃんと笑っていたかったな。
でも….二人は僕を必要とはしていないんだろう。だから…マネージャーにも嘘つこう。
『嗚呼まだ生きたりないな 嗚呼もう死にたいな』
『もう嫌だ 逃げていたいな 彼処が羨ましいな』
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