第一章 止めて、止めて、止め続けて。
どうも、主の甘木でございます。
今回は和田たけあき様作『わたしのアール』の曲パロです。
下書きがあまりにも長くなってしまったので、一つの作品として書いていきます
ちなみに続編とかも書く予定です。
じゃ、本編へGO!
屋上のドアノブをつかみ、ひねる。
ガチャリ、と音がして、屋上のドアが開いた。
屋上の柵へ近寄る。
屋上のそばで、私は靴を脱ぎかける。
自殺、するのだ。
すると私は柵の向こうで一人髪を結んだ先客がポツンと立っていることに気付く。
どうでもいい。
最初に、私はそう思った。でも、私の口からはその言葉が飛び出した。
「ねえ、やめなよ」
本当はどうでもよかった。
強いていうならば、先を越されるのが癪だったのだろう。
??「えッ・・・!」
その人は私に気付いていなかったのだろう。
ビクリ、と肩を震わせ、バッ、とこちらの方を向いた。
「ねえ、なんで自殺するの?」
??「なんで・・・あなたに言わなければいけないんですか・・・っ」
「なんでって・・・なんとなくムカついたから?」
??「・・・そうですか」
のあ「はじめまして、ですよね。私は桃枝 のあといいます。あなたは?」
「私は雪猫。木葉雪猫(このは ゆきね)」
「ねえ、なんで自殺するの?」
のあ「・・・私には、じゃぱぱさんというLOVEのほうで好きな人がいました。」
「ほう」
のあ「それで先日、告白したんです。」
「・・・うん」
のあ「でも、断られちゃって・・・」
「・・・・・」
のあ「それで、ちょっといろいろあったので・・・生きてる意味・・・わからなくなっちゃって・・・」
のあ「それでもう、死んじゃおうかなって・・・」
「・・・ッ」
その話を聞いて、私の中に湧き上がってきた感情は、怒りだった。
「・・・・な」
のあ「え?」
「ふざけんな!そんなことくらいで・・・そんなことくらいで私の先を越そうだなんて・・・」
「ほしいものが手に入らないから死ぬ!?そんなのただの勝手じゃねえか! 」
「桃枝さんは奪われたこともないんだろ・・・!」
「・・・あっ」
やってしまった。
つい、思ったことを口にしてしまっていた。
でも・・・
のあ「・・・!」
その人の目に映っていたのは、感謝だった。
のあ「・・・ありがとうございます。お陰で、なんで生きてるのか・・・分かった気がします。」
「・・・そう」
のあ「失礼しました。木葉さんも、考え直せるといいですね」
そう言って、髪を結んでいた桃枝のあさんは、屋上から出ていった。
「・・・私も、そう思える転び方ができたらよかったのにな」
独りぼっちの空間で呟く。
なんだか今日は死ぬ気になれない。
帰って寝てしまおう。
どうでしたかね・・・?
元ネタの『わたしのアール』にできる限り寄せてみました!
ではおつあま!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!