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カントリーヒューマンズの世界に忽然と現れた、北欧の小さな神秘――
スーワン王国。
158cmという小柄な体躯に、腰まで届く白銀の髪、そして清廉な白い和服。その背に自分よりも遥かに巨大な1.8mの狙撃銃(学園指定の模造品)を背負った彼の、波乱万丈な学園生活の記録です。
国領学園戦記:白銀の狙撃手とあんこの絆
第一章:嵐を呼ぶ158cm
国領学園の朝は騒がしい。校門をくぐると同時に、アメリカがスケートボードで風を切って現れる。「Hey、スー! 今日もそのデカい『定規』を背負ってるのかい?」
スー(スーワン王国)は、158cmの視点から冷徹な瞳でアメリカを見上げた。
「アメリカ、これは定規ではない。我が国の誇りだ。あと、廊下での走行は校則違反だ。静(AI)、彼の進路を計算しろ」
スーの網膜に浮かぶAI『真・静』が瞬時に弾道を導き出す。スーは背負ったBC5を杖のように突き、物理的にアメリカの進路を遮断した。これが、学園最強の風紀委員(非公認)の日常だった。
第二章:おはぎトラップと物理の壁
ある放課後、学園祭の予算を盗んで裏山へ逃げたイギリスを追うため、スーは「おはぎ」を手にした。「暴力は好まない。平和的な解決を望む」。
スーは精密な物理演算に基づき、イギリスが潜む廃部室の窓辺へ、完璧な放物線でおはぎを放り投げた。匂いに釣られて顔を出したイギリスに対し、スーは間髪入れず1.8mのBC5をドア枠に水平に叩き込んだ。「チェックメイトだ」。
物理的な「棒」と化した銃と、甘いあんこの香りに、イギリスは降伏するしかなかった。
第三章:禁断のドリンクと屋上の守護者
身長158cmを気にするスーの元へ、ドイツとアメリカが「成長促進ドリンク」を持ち込んだ。機能美を求めてそれを飲み干したスーだったが、成長したのは身長ではなく、背中のBC5だった。
全長5mにまで巨大化した銃を抱え、スーは屋上の「固定砲台」となる。数キロ先の渋滞を狙撃(衝撃波)で解消し、おはぎ配送トラックを救うその姿は、学園の新たな守護神として崇められた。しかし、薬が切れて屋上で一人動けなくなった際、最後のおはぎを投げてフィンランドに救出を求めたのは、スーだけの秘密である。
第四章:SDM56の再誕と異次元の袖
巨大化の反動を教訓に、スーは物置からかつての相棒「SDM56」を引っ張り出した。取り回しの良いこの銃に、スーは特製の「あんこ弾」を装填する。
授業中、3つ隣の教室でこっそりプロテインを飲もうとするアメリカに対し、スーは教科書の隙間からSDM56を構えた。「プシュッ」。消音された一撃は、プロテインシェイカーにあんこをホールインワンさせ、アメリカのゴールデンタイムを甘い絶望に変えた。
プロイセン先生の抜き打ち検査の際、バラバラにしたSDM56を白い和服の広い袖へ一瞬で隠し、何食わぬ顔でおはぎを食べるスーの姿に、学園では「スーの袖は異次元と繋がっている」という七不思議が刻まれた。
エピローグ
夕暮れの放課後、スーはフィンランドと共に校門へ向かう。
「スー、またアメリカのシェイカーにあんこを詰めたのか?」
「……彼の健康を思ってのことだ」
「やれやれ。お前が温厚なのか冷徹なのか、時々分からなくなるよ」
スーは答えず、158cmの背中で静かにSDM56を揺らした。明日もまた、この学園の静寂を守るために。
「スーワン王国・学園編」 完