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兎の甘い匂いに誘われて
ケーキバース 🏴☠️👯♀️
あらすじ必読
注釈⚠️
・🏴☠️▶攻 👯♀️▶受
・接吻シーン(舌あり)などがあるくらいで
本番行為みたいなのはありません。
(補足)
ケーキバースとは
味覚を失った フォークとフォークが味覚を感じることが出来る相手、ケーキのカップリング?みたいなやつです。(説明下手)
ケーキによって味覚を感じるフォークはさらにケーキを求め、それはケーキをめちゃくちゃ?にするくらいに……
とまぁ、うろ覚えな説明ですが
あとは各々調べてみてくださいね。
START
味に彩りが無くなってしまったのはもう半年も前の事だった。
ぺこらとはもう長い付き合いで、ホロライブ3期生の同期として、同じ仕事仲間としてこのホロライブプロダクションを盛り上げてきた。
仕事をしていく内に、私はぺこらを1人の相手として好きになり、そしてぺこらはその私の気持ちに応えてくれて早3年。同棲してから今、もうすぐ1年が経とうとしている。
「うん、これでいいかな。」
思い出に感傷していると、鍋が出来上がったみたいだ。見た目は美味しそうなのかもしれないし、寒い今の12月の季節には温かいのかもしれない。
私はある日を境に味覚だけが綺麗さっぱりに無くなっていたから、これが美味しいと言える根拠は今のところない。そこで私は同棲相手のぺこらを、呼ぶことにした。
ぺこらの配信部屋の前。
私のマンションにぺこらが同棲という形で
もともと余っていた一つの部屋をぺこらの配信部屋という体にした。
「ぺこら~ご飯できたぞー。」
1、2秒遅れて「今行くぺこー」と愛おしい声が聞こえてきた。
「で、今日は何ぺこ?」
「鍋、最近寒いし。」
「おー!さんきゅーぺこな!」
「ぺこらは何してたの?」
「明日のぺこマリ配信のサムネ作ってたぺこ。」
「ぺこちゃんも頑張り屋さんですねぇ~」
「それでぺこーらが素直に喜ぶと思うぺこか?」
「えぇ~!割と本心だったのに……」
「「割と」って何ぺこ?」
「あ、いや特に意味はナイデスヨー」
たわいもない会話を繰り広げるとリビングのテーブルの中央には鍋が置かれて対面にそれぞれの食器があった。
味覚のない私が作ったのだが、匂いで不味くはないように作っているはずだ。
「じゃ、冷めないうちに食べましょうか。」
「「いただきます。/いただきますぺこ。」」
やっぱり、口にしてみると味はしない。
味のない固形物を口にして、微妙な表情をする私とは逆にぺこらは口いっぱいに頬張っている。
「ぺこちゃん、味はどうですかー?」
「美味しいぺこよ、てかあんたって毎回味確かめてくるぺこよね。」
ふとそう言われると確かに自分はいつもぺこらに『味』について聞いている。
自分に味覚がないことを悟られてるのではないだろうか。
「だって、上手く作れてるか自分じゃ分からないんだもん。」
「心配しなくたって大丈夫だってば、ほら、ぺこーらだってご飯作るぺこ─────」
「それはダメっ。」
反射的に声を出してしまった。
そのくらい自分にとってそれは避けなければならない事だった。
「え?なんであんたはそんなにぺこーらが料理することに反対するぺこか?もしかしてぺこらの料理、不味いぺこか?」
それは違う。ぺこらのご飯はちゃんと美味しいんだ。こんな味覚のない女が作る自分のご飯より何倍も何億倍も。
ただ、それを『味』として捉えることができない。
「でも、ぺこちゃんはこれからもっと忙しくなるじゃないですか。」
「でもそれで言ったらマリリンの方が忙しいし、仕事も増えたし、そんなことないと思うんだけど…」
「とにかく、船長が料理するから!」
「まぁ、あんたがやりたいならいいぺこだけど………」
そう言いつつ、箸を進めた。
やはり相変わらず味はしない。
「「ご馳走様でした。」」
「洗い物はぺこーらがするぺこ。」
「うん、ありがと。」
「はぁ…………」
何もやる気が起きなくてベッドにダイブする。
「やっぱりぺこらに味覚のことバレてるのかなぁ……」
私が味覚ないことを知ったらあいつはどんな反応してくれるんだろう。
心配してくれるかもしれないけど嫌われることだってあるはずだ。
「ていうかそもそも…ぺこらに隠し事するのが良くないよな。」
自分はぺこらのことを心配するくせにこれじゃ人のことは言えないな……。
よし、決めた。
病院に行って検査してこよう。
『検査のところ、あなたは─────────
“フォーク”の可能性が高いですね。』
正直、何が言いたいのか分からなかった。
フォーク?病院の検査でなんでそんな単語が出てくるんだ。
「フォーク…というのはなんでしょうか。」
『先天的に起こる人もいると思いますが基本、後天的に味覚がなくなるんですよ。そのままだと味を感じることが出来ないままなんですが………』
「もしかして、治す方法があるんですか?!」
『治す方法といいますか、味覚を感じられるようになる方法があります。』
「そ、それって……」
『”ケーキ”という存在を知ってますか?』
「け、ケーキ…?」
『フォークにとって味覚を感じさせる存在のことです。そばにいて”なにか甘い匂い”を感じたらその人がケーキの可能性が高いでしょう。』
「わ、分かりました、ありがとうごさいます。」
まるで現実を突き付けられたような気分だ。
私はケーキがいなきゃずっとこのままだということを。
冷え込んだ風が頬を通った。気づけばもう日は落ちて、この時間は夕方なはずなのに、季節のせいか、周りは真っ暗だった。
白い雪もあたりを少しずつ埋めつくしていくように降っている。
「はは、フォークか…」
空気どころか笑いも乾く。
実際笑えないし、笑い事ではない。
私はぺこらと付き合って、同棲して、恋人同士だけじゃなくて、同期として仕事も沢山こなしてきたし、楽しいことも辛いこともみんながいて、ぺこらが居て、乗り越えられたのに。
ぺこらが”ケーキ”だったらなんて都合のいい事も考えたけど、あいつのそばにいても何も甘い匂いなんてしなかった。
でもぺこらの料理を二度と食べられないなんて嫌だ。ぺこらにずっと嘘をつくのはもっと無理だ。
「ぺこらのこと、裏切りたくないよッ…」
ああ、船長はこれから
どうぺこらと接すればいいんだ。
「急に会社の屋上に呼び出してどうしたぺこか。」
「いやー、その、実は話したいことがあって…!」
「え、何ぺこか?」
「実は…ぺこらのことがずっと好きでした!付き合ってください!!」
「はっ!?//声がでけぇぺこなんだよっ//」
「お前それ告白されて最初に言うセリフかよ!」
「っ…その、返事は…後でぺこな…?」
「…!う、うん!」
~LINE〜
👯♀️「マリン、さっきの返事なんだけど」
👯♀️「よろしく…ぺこ。」
🏴☠️「え!よ、よろしくってことは…船長たち付き合ったってことだよね…???」
👯♀️「言わせんな、バカ。」
🏴☠️「えへへ」
~2年後~
「お邪魔しまーす」
「いや、恋人同士なのになんでそんな肩苦しいぺこか。」
「そりゃあ!初めてぺこらの家に泊まるわけだし!なんなら付き合う前はお泊まりNGだったからな!マリンに対して!」
「当たり前ぺこよ!変なことやるつもりぺこだから!」
「ぺこら、お前酷いな。」
「だーかーら、もう付き合ったんだからその話は無効ぺこよ…、ほら、寒かったぺこでしょ。ご飯作ったから。」
「え?ぺ、ぺこらが…?」
「すっご!鍋じゃん!」
「配信でも作ったから味は大丈夫だと思うんだけど…」
「だから最近料理配信多かったのか、さすが船長の嫁だワ!」
「勝手に嫁にすんなっつーの、ほら食べるぺこよ。」
「「いただきます。/いただきますぺこ。」」
「味、どうぺこ?」
「うん!美味しい。マリンが仕事してる間に料理できるようになってるなんてなぁ…泣」
「なんで泣きそうになってるぺこか笑
ほら、いつか同棲するってなったらぺこーらが料理できてたほうがあんたも楽でしょ?」
「そうだねっ…て、ど、同棲!?」
「その……もうそろそろ…一緒に住みたいなって……」
「え!?ほんと!?マジぺこら大好き愛してる(*˘ ³˘)♥ちゅちゅちゅっ」
「ちょっ…!食事中だしやーめろよぉ~!」
「あ…もうマンション近いや…」
さっきに比べて雪は落ち着いてきた。
でも相変わらず冷たく乾いた風が吹いてきて、
これでもかというほど打ち付けてくる。ぺこらになんて話そう。別れなきゃいけないことかもしれないし、最悪ホロライブも卒業しないといけないだろう。
自分のこんな軽はずみな気持ちのせいで。
さっきからスマホが振動しているけど怖くて電話にも出る勇気がない。
でも私の足は既にマンションのドアへ向いている。
「すぅー…はぁ…」
深呼吸をしてドアを開ける。
自分の家のはずなのに何故か一段と空気が重く感じた。
「あ、あれ…?」
この匂い、”ご飯”だ。
なんでぺこらが作って………
「あ!やっと帰ってきたぺこね!?あんた!用事があるって言って夕方前には帰ってくるって行ったのに、もう7時半ぺこよ!?」
なんだ、この匂い。
何故か”甘い”。
「ぺ、ぺこ…ら…」
「LINEも電話も出ねーし、ぺこーら心配したんだけど…!って…」
ドサッ
「はっ…?ちょマリン、ここでダメぺこよっ…//」
チュッ…
「んっん………」
やってしまった。
ぺこらが”ケーキ”だと分かった瞬間、衝動的に接吻を交わしてしまった。
プハッ…
「っな、長いぺこなんだけど…!てかどうしたのマリン!?」
「甘い……甘い…美味しい…」
カプッ(🏴☠️が👯♀️を首を噛む
「あ゛っ…い”だっ…」
「ッ…!ごめんっ!」
ぺこらが痛みを声にした瞬間私は反射的に
首に歯を立てるのをやめ、咄嗟に謝った。
「ど、どうしたぺこか…….で、なんであんた泣いてるぺこか…?」
「え…………」
頬を指でなぞる前に温かい水が目から流れて来るのが分かった。
「ごめんっ、あたしのせいなんだ。さっきのは。」
「さっきのって……」
「あたし、フォークなんだ。」
「…………やっぱり。」
「え…」
涙が引っ込んだような気がした。
ぺこらが?もう気づいてた?
「はん!このぺこーらが気づいてないとでも思ったか!あんたがご飯食べる度に苦しそうな顔するから、調べてみたら…
ケーキバースのフォークっていうやつだったっていう話ぺこよ。」
「な、なんですかそれ…船長が一人ですれ違って暴走した女みたいじゃないですか…あはは…」
「ほんとに、あんたは嘘つくの下手ぺこね。そんなんじゃ浮気しようがすぐバレるぺこよ。」
「いや!バレるとか以前に、ぺこら一筋のマリンが浮気なんかするわけ…!!」
「ホントぺこかよ。まぁ、いろいろマリリンがぺこーらに気遣ってくれたから本当だと思うけどな。」
「ん?」
「そして、あんたのお陰でぺこーらがケーキって分かったし、これで浮気する理由なんて尚更ないはずぺこよな?」
「うん。私はぺこらと将来添い遂げるって決めたから。」
「なんか信用ならねぇぺこなぁ…(ボソッ」
「はぁん?じゃあもう1回お前にキスさせろや!!」
「なんでそうなるぺこか!!早くご飯食えぺこ!!」
久しぶりにぺこらが作るご飯を食べる日が今日だなんて、思いもしなかった。
「ていうか、遅いからぺこーらが作っちゃったんだけど、ケーキが分かったんだから味覚も戻るぺこよな?」
「うん、病院の先生は相手のケーキが見つかれば味覚が一時的に戻るかもっていうのは言ってたワ。」
「じゃあ、ゆっくりぺこーらの料理、味わえぺこよな。」
「うん。ありがと。ぺこら。」
「「いただきます。/いただきますぺこ。」」
「ん、唐揚げ久しぶり作ったけど美味しいぺこね。」
久しぶりの『味』だ。
前までの粘土みたいな味のない無機質な
ものとは全く違う。
これがぺこらの料理なんだ。
完全に味覚を取り戻せたはずじゃないけど
これまでの食生活に比べたら色が戻ってきた。そんな感じがする。
「どう?味は分かるぺこか?」
丁寧にゆっくり味わってから
口を開く。
「うん。
美味しいよ。」
END
***
(作者の余談)
久しぶりの投稿で小説書くの下手くそになってるかもしれないです!
初めて、ケーキバース書きました!どうだったでしょうか?
ケーキバース自体はPixivで知って、そういえば🏴☠️👯♀️でケーキバース書いたことなかったなと思いつつ書かせてもらいました。
まぁ、ちょっとエチだったかな…?
そろそろ🏴☠️👯♀️R18総集編書こうと思ってます。(やる気が追いつけばの話です。)
いいねとコメントもし良ければお願いします
創作の励みになります…
それでは次回の作品でまたお会いしましょう!
ばいさく~
(追記)
※検索避けタグについて
今まで検索避けをしていない、元々のタグと検索避けタグを併用していましたが、二次創作のマナー上、検索避けタグのみつけないと検索避けの意味が無いということで今回のタグや今後の作品は検索避けタグのみをタグとしています。(今回の作品は#hllv、#mrn、#pkr、#mrpk(🏴☠️👯♀️))
前の作品のタグもこれに訂正するので
把握よろしくお願いします。
コメント
1件
おおお、錯綜さんのケーキバース!めっちゃ良かったです…!味覚を失って孤独を抱えるマリンの葛藤が切なくて、でもぺこらが全部知ってた上であたたかく受け止める展開に泣きそうになりました。「甘い匂い」で衝動的にキスしちゃうシーンはもう…エモすぎて叫びましたわ。最後に「美味しいよ」って言えるマリンの笑顔が目に浮かぶ。ぺこらの「やっぱり」に全部バレてた優しさ感じました。短いのにぎゅっと詰まっててすごく好きです🔥 続編も待ってます!
#宝鐘マリン
錯綜/Sakusou.
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