周りからの視線に恥ずかしさが大きくなる。
(マジで漏らすなんてw)
少しバカにしたような見下しにような言い方に悔しさを覚えるが今は尿意を抑えることに必死なのだ。
おおきな波を超え少し落ち着いた尿意と安堵の表情のさゆり。
(ガマンできたの?)
(それよその気持ちで頑張りなさい)
園長クラスの保育士と、ガッカリした様子の部下にあたる保育士たち。
(じゃあ服着せるわけだけど、赤ちゃんクラスの子の場合は寝かせたまま着せるわけだけど、年少クラスくらいになると自分で着替えさせる練習させてください)
(彼女の場合はだけど…立たせた方がやりやすそうだから立たせてから着替えさせます)
(さゆりちゃんオムツだから自分で着替えること出来ないみたいだから周りの先生が手伝ってあげてください)
(そんな、、、着替えくらいできるのに…)
そんな思いとは裏腹に目の前の保育士に両脇に手を入れらて、ひょいと軽々立たせられてしまう。
紙おむつやオムツパッド、おむつカバーまであてられてモコモコになってしまっている下半身にスレンダーな体型が崩れてしまう。
(さゆりさん、ほんと可愛いのにオムツなんてね、園児が見たらなんて言うかしらねw)
たしかにさゆりは美形で可愛い。
どこかのグループアイドルの一人にでもいそうな可愛さである。
体型も小柄で痩せ型なので、小児服でも着ることが出来てしまう。
用意された子供服。
おねしょの時に着ていたものと同じサイズ感だったものの、何かが違うと違和感を感じ、視線を服の方に凝視する。
(あなたが何回もおもらしするから今はこれしかないの、ちゃんとしてあげるからうごかないでいなさい!)
さっきまで着ていた服はサイズこそ子供用であったが大人のさゆりが着ても違和感がないように感じられるものだったが、今目の前に用意されたそれは明らかに子供用、もしくは幼児用と言っても過言ではないものだった。
(え、これ…)
(おシモは赤ちゃんなのに胸だけは大人なねねw)
さゆりに抵抗する間も与えず、テキパキと着替えさせていく。
(このスカートはウエストがゴムだからオムツのさゆりさんにちょうどいいわね)
「子供用」服を着させられたさゆり。
(オムツが邪魔だけどサイズはなんとかなりそうね)
周りを保育士たちに取り囲まれたまま先輩の保育士によって着替えさせられる。
しかもそれだけではなくオムツまであてられているがそれも今までの流れでは仕方のないことかもしれない。
(オムツ交換から着替えまでの感じを見てもらいました)
(園児に対しても優しく接してあげてください)
会議が終わり、帰る用意や着替えをする保育士たち。
さゆりも同じように着替えようとすると
(ダメよ!さゆりさん、1人で着替えられないでしょ!服貸してあげるからそのままで帰りなさい)
その時の彼女といえば椅子に腰をかけスマホを見てとても大きな尿意をおさえていたのだった。