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「おめぇよりかはマシだ」
クラスの奴らはずっとそういう
俺は俺らしく生きてるだけなのに
「ダメなやつはダメなままでいろ」
「もう諦めれば」
俺は押し殺されるような気分がして機嫌も悪くいつも過ごしていた
そういう日々だけかと思っていたがある日あいつが来た、他校からの転校生で俺に話しかけてくるやつだ。
「何読んでるの?」
「俺が取ろうとしてる資格の本」
「すげぇ、何取るの?」
「映像関係のやつを」
「なるほど」
あいつは歯を見せ笑った
「俺も一緒に勉強させてよ」
俺は初めて仲良くなれるやつを見つけた気がした。しかし、その時間も長くは続かなかった。
「お前、なんで腫れ物と仲良くすんの」
「邪魔なんだよ」
俺のせいであいつは虐められている
そんなのが許せなかっただから、
「もう二度と俺と関わんな」
俺はあいつに最後の言葉をかけた
「賢太、待ってなん…」
遠くに行くにつれあいつの言葉は小さくなっていく、走ってきていたが明らかな差があり振りほどいた。
「やっとここで終わりや」
俺は浜辺で1人呟いた、波で声は消されていた。
「賢太、何してるの」
あいつは怒ったように言ってきたが
俺は無視をして海に入っていった
とてもさぶく、とてもくらい
なのにあいつは俺の手を引く
「ダメだよ賢太、一緒に映画とか作ろう言ったじゃん」
「うるせぇ、俺はお前苦しませる」
俺がそういうとあいつは俺に
「そんなの承知だよ」
そんなことを言ってきたが俺はあいつの手を振り払った
「じゃあな、武尊俺の分まで映像作品作ってな」
あいつは絶望した顔をしてその場にいた
そんなのを背に俺は海の中へ足を進めた
さぶい苦しい怖い、こんなことが脳裏に浮かんだが俺は足を進めもう戻れない所まで来た
最後にあいつに挨拶をしようと思い
拳を空高く掲げ、俺は海の底を目指し潜った
(これで良かったんだ武尊はこれで虐められない)
そんなことを思って俺の生涯は終わった
その後武尊は俺の件があり
自ら映像作品関係から身を引いたようだ
俺はこんな結果を望んでいなかったが
今は友達でもないから関係ないと思ってしまってる。
あ〜あ、また人生やり直ししたいな
次こそは人を幸せに出来ればな〜
まぁ、何度やっても結果は同じだろう
なんでだろう、変なおっさんから貰ったあの写真は今でも暖かい
これが人の温かみなのか
まぁ、今はそういうのはどうでもいいけどな