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あばあばばば甘歌ー!!!!(??)
世界観すこ
前置き
この話はフィクションです……フィクションであってるっけ
奇病の名前はネットの創作物を借りています。久しぶりに書いたので結構雑になってると思います。
あの人は…私の唯一の親友で、
唯一、私を裏切った人間だ。
私は【飴喰病】、今…その奇病を半分悪用されて働いている。
働いている………まぁ…合っているか。
あのことは覚えている。
夢にだって出てくる。あの人は…親友。
そして_
『嫌いなんだろ?』
甘歌 「……邸星。」
邸星『ゔぐ…呼び捨てってとこは置いといて…、で、そうなんだろ?』
甘歌「合ってはいますよ。………昔…私が【患者側】の時の…親友です。」
あの時の【病院】は地獄のような場所でした。
元から【治らない】や【治療法が無い】と解った患者は手術と言って殺されていた。
私は危険度が高く、治療法はなかった。
だけど、頭が回るから、使いやすいからって残された。
私が入ってからすぐ話しかけてくれた“あの人”は【薔薇病】だった。
薔薇病
血液が花弁になり、身体らあや頭が締め付けるように痛くなることがある。
末期になると身体から花が咲き始める。
心臓や脳を栄養源として発症している。
治療法は不明。
今の華と同じような状態、
あの人は末期ではなかったから花は生えてなかった。
たまに頭が痛くなる、それだけのようだった。
私にいつも『一緒だから安心して』と言ってくれた。
『一緒だからね、…私、手術されないよ。先生、気分で私を残しているようだから。ね、』
口癖のように言ってた。懐かしい、けれど。
あの時の先生達の気分、は雑だったからいつまで残るかとか推測できない。
離れたくなかった。患者の中で一番安心できる人だったから。 恋していた訳でもない。
ただ、一緒にいたかった。
一緒。
『逃げ出そう』
甘歌「…怒られちゃうよ。」
『いいの。簡単な鬼ごっこだ。』
甘歌「でも…、」
『私ね、明日、死ぬんだ。』
急だよ、びっくりした。
何を考えたのかわからない。何を言ったのか、あまり覚えていない。
だけど
あの人を抱きしめて、泣いた覚えがある。
逃げ出すなんて私には無理だ、最後、殺される前まで、一緒にいようって約束した。
一緒にいれなかった。
起きたら、あの人がいなくなっていた。
私の隣に居たはずなのに。
病院中を走って探したよ…いなかった。
先生に聞いたよ、あの人はどこに行ったんだ、って。でも。
先生『……その子は、』
先生は、あまり言いたく無いのか…認めたく無いのか、下を向いて、小声で『屋上』と言った。
この病院は………えと、何階だっけ、でも屋上から飛び降りたら、…
私は置いて行かれた。
屋上に行って、飛び降りたい。あの人を追いかけたい。でも、
屋上への階段が見つからなかった。
あぁ…一緒がよかったな。
部屋に戻ったら机に手紙があった、
『ごめん、約束守れない、手術で体変えられて殺されるより、自分から逝った方が私には似合っている。置いていくつもりは無いよ。ただ、巻き込みたく無い。君は、私より頭は回るし、私に優しくしてくれた。だから、“君を巻き込まない”という、私なりのお返し。』
一緒に遊んでくれた。…あの人が飛び降りたことを教えてくれた先生とは、よく3人でかくれんぼもしていた。
使われていない部屋や使われていない研究室や倉庫とかで。
その記憶を、あの人は“巻き込みたく無いから”と理由をつけて消しに行った。
まだその手紙は残っています。
あの先生達はあの人が飛び降りたと知って何をしたのかは分からない。
でも、みんなに『あの人は病気が治ってお母さんのところへ帰った』って言った。
一緒に逝きたかった。
邸星『甘歌は優しいよなぁ、羨まし』
甘歌「 ………」
ここは、あの時とは違う。
邸星『…僕はねぇ…正直殺しても殺さなくてもどっちでもいい、そう思う。』
甘歌「…っ、ですよね…やっぱり…」
邸星『でもね…今の子の何人かは治ると思っているよ。……あと殺すとか言ったらアイツ、泊巳が許してくれるかだよなぁ…笑』
甘歌「……治る…?本当にですか?」
邸星『全員とは言っていないよ?でもねぇ…治るっつーか症状は落ち着く子はいると思う。…治らない子は…どうだろうね、その時によるんじゃないかな』
邸星『まぁ、その時を待つだけじゃない?…結局、治すのも落ち着かせるのも僕らの仕事だけどね。』
あの人と同じ
同じ…笑顔だった。
見たことある。安心する。何かを考えている訳でもなく、とりあえず元気付けようと笑っているような。
無理に笑っている…までは行かない。私を笑わせる為に笑っている顔。
甘歌『…ありがとうございます。』
感謝するとこあった??と突っ込まれた。正直、少し 面白い。
あの時とは違う
そんなことはわかっている。
治るかどうかはわからない、でも落ち着く子が出てくるかもしれない。
ただ,苦しいのだけは変わらない。まだ私の症状は治っていない、
私は医者で元患者だから、まだ死にたくない気持ちはわかる。
今の症状が悪化したらどうなるか、生きているんだろうか。
【機会があったら屋上に行って、飛び降りる】
私のカルテに付箋で貼っている、私なりの夢。
あの人がまだ夢に出てくる。私が忘れていない証拠だ。
まだ私はあの人のことが嫌い。
私の中で唯一、大嫌いで大好きな親友。