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16 - 第16話 日本国の再建国

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2024年09月11日

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【統合日本連邦共和国  太平洋海域】


日本の領海である太平洋海域に、一つの艦隊が航行していた。艦隊の駆逐艦は全艦がマストにアメリカ合衆国国旗を掲げていた。この艦隊は、アメリカ合衆国が世界に誇る世界最大、最強の艦隊…第7艦隊である。サニエル大統領の日本国援助の司令のためハワイの真珠湾(パールハーバー)から派遣されたのである。この艦隊の目的は中国帝国への攻撃では無く、日本国民の救助だった。7発も核ミサイルを落とされた日本列島は放射性濃度が急激に上昇し人間が住むのは難しい環境と化していた。


米海軍 第7艦隊   艦隊司令   サム・ヘリング

「こんにちはだ。日本国。助けに来たぞ。」


日本国民救援のため、空母ロナルド・レーガンから戦闘機は全て下ろされ、シャワー室や個室が充実されていた。全て日本国民を収容するためである。


すると、第7艦隊の正面の水平線上に艦影が多数見えた。統合連邦国防軍の第7統合艦隊である。第7統合艦隊はUターンし第7艦隊と合流しロナルド・レーガンの横に護衛艦赤城が来る。無線機が反応しサムは無線機を取る。


『こちら、統合日本連邦共和国、統合連邦海軍所属の第7統合艦隊司令の柳田です。』


「こちら米海軍、第7艦隊、艦隊司令サム・ヘリング。」


『ようこそ。日本国へ。貴国の救援を心より感謝申し上げます。』


「礼には及ばない。柳田艦隊司令、お出迎え感謝する。」


サムは、無線機を元の位置に戻す。第7艦隊と第7統合艦隊の連合艦隊は、陣形を保ちながら日本列島へと向かっていた。


翌日、第7艦隊と第7統合艦隊は鹿児島県の港に到着した。鹿児島県は、日本の中で優位ミサイルによる被害が少なかった県だ。港には、大勢の国民が集まっていた。皆、日本から出るために集まっていた。


そして、米海軍と国防海軍のバケツリレー式救援活動が始まった。核ミサイルで荒廃した本土は人間の手ではどうすることも出来ないため、米国は日本国民の避難を優先とし決定した。


【統合連邦国防軍  総司令部】


永田は、更衣室の横ベンチに座り頭を下げていた。彼の中で、家族を失った事は、癒えるはずのない心の傷となった。なぜなら、娘と妻の遺体が国立避難所で発見されたからだ。


「失礼します。」


ノックし、更衣室に部下が入ってくる。


「永田司令……。米国の救援が鹿児島に到着し、国民の避難が開始されました……。それと、米国大統領のサニエル大統領が永田司令と話をしたいと……」


「…………」


日本の政治家は全員無くなり、今の日本のトップに立てるのは、国防軍の総司令官である永田だけだった。そのため、サニエル大統領は永田とコンタクトを取ろうとしていた。


「永田司令……。日本を動かして行かないと……」


「……俺には出来ない……。今の俺では…確実に誤った選択をしてしまう……。」


「あなたの他に……他に誰がトップに立てるって言うんです……。お願いします……永田司令……この国を動かして行けるのは……あなたしかいないんです……ご家族を亡くされ…お気の毒ですが……」


「…………分かった……。電話を、」


部下は持っていた受話器を永田に渡す。


『こんにちは。日本国防軍の総司令官、Mr.NAGATA。』


「こんにちは……サニエル大統領……。」


『ご家族を中国帝国の核ミサイル攻撃で亡くされたとお聞きした……。本当に残念でした……。』


「いえ、お気持ちありがとうございます……。それと、救援の事も……」


『問題ありません。米国はこれから日本国を全力で支援すると決めました。』


「本当に……ありがとうございます……」


『あぁ、そうだ。Mr.NAGATA。今の日本を統合日本連邦共和国と言う名は今の日本にあっていないと思う……ここはかつて通り、‪”‬日本国‪”‬として国名を改めてないか?』


「…………分かりました……今ここで……」


「‪”‬日本国‪”‬の再建国を宣言します……!


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