テラーノベル
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〜
💛『はあ!』
イベル『ふん!』
岩本の拳とイベルの拳がぶつかり合う。
イベル『やるではないか!俺の力と互角に渡り合うなんてな!』
💛『言ったはずだ。トレーニングしていると。』
岩本とイベルの力は互角。
お互いに拳を撃ち合って止めている。
💛『それに嘘つくな。お前は全然本気じゃないことくらい分かってる。』
ルドルフよりは弱いとはいえ化け物とは強い闇の気配を感じた敵が簡単に倒せるとは思ってなかった。
💛『本気を出さないなら俺がこのまま倒すだけだけど。』
イベル『そうだな。楽しかったがそろそろ飽きてきたしよかろう!俺の本気を見せてやる!』
と言いながら闇のオーラに包まれたイベル。
🖤『・・・あれは・・・』
💛『・・・それがお前の本当の姿か。』
イベル『そうだ。俺は鬼だ!』
やがて闇が消えて人間の姿だったイベルは身体が一回りも大きくなってガタイが良くなっている。
そして角と牙を生やしたまさしく鬼そのものの姿になっていた。
イベル『ここからが本番だ!』
💛『・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
岩本は目を逸らすことなくイベルのことを見つめる。
大きな身体だからそんなにスピードはないはず。
問題はどうやってイベルの拳を受け止めようか・・・と考えていたが・・・
イベル『何を大人しく突っ立っている?』
💛『・・・なっ!?うわっ!』
岩本が予想していたこととは真逆で目に負えないほどの早さで岩本の目の前に来ていたイベル。
何とか反応して岩本も拳を出したが速さも力も先程までのイベルトは別ものになっていた。
イベル『さっきまでの威勢はどうした!』
💛『くそ!』
岩本も何とかイベルの拳を受け止めたり避けたりして自分の拳に電気を纏わせて攻撃していくが・・・
イベル『そんな弱い電気など静電気の方が痛いぞ!』
本当の姿となったイベルには効果がなかった。
イベル『捕まえたぞ!』
💛『・・・・・・・・・・・・っ!』
イベル『このまま握り潰してやる!』
とうとうイベルの手に捕まって身動きが取れなくなってしまった。
イベルは容赦なく岩本を握る力を込める。
🖤『はああ!』
イベル『・・・・・・・・・・・・!』
💛『・・・くっ!』
その時目黒が氷を出してイベルの腕を凍らせた。
冷たさからか力が緩んだ隙を見て岩本は何とかイベルの手の中から脱出した。
🖤『岩本くん!大丈夫!?』
💛『・・・ああ・・・助かった・・・。』
イベル『・・・ほう。まだ能力を出す力が残っていたか。やるではないか。』
目黒の氷が疎らに付いている右腕を見ながら笑顔で呟くイベル。
💛『めめ、俺がやつを引きつけるから最後は任せてもいいか?』
🖤『分かった。これで終わらせよう。』
イベル『何をしたところで俺に攻撃は届かん!』
💛『それはやってみないと分からないことだしどんな奴でも弱点はある。』
岩本は再び拳に電気を纏いながらイベルに向かっていく。
だがやはり岩本の攻撃はイベルに簡単に止められて電気も効果が無さそうだった。
イベル『無駄な事がまだ分からぬか?』
💛『・・・・・・・・・・・・。』
イベルに言われても岩本は攻撃を止めなかった。
拳に纏わせた電気がイベルの身体を走っている。
イベル『もう良い!終わりにしてやる!』
一向に攻撃を止めない岩本に痺れを切らしたイベルは口を開き闇を集め始めた。
イベル『終わりだ・・・ゔっ!なんだ!?』
💛『・・・やっと効いてきたか。鬼め。』
イベル『・・・貴様・・・何をした・・・!』
岩本に止めを打とうとしていたウルトの動きが突然止まって口の中に集まっていた闇も消えていた。
イベル『・・・電気か・・・』
💛『ああ。少しも効いてるか?・・・静電気よりも弱い俺の電気が。』
イベルの身体は電気を流され続けて痺れていた。
岩本が効かなくても打つことを止めなかった電気がイベルにようやく効き始めた。
イベル『くそ!人間の電気に俺が・・・ぐわっ!』
🖤『・・・やっぱり身体は固くても肉体には刀は通るんだね・・・』
イベル『・・・貴様・・・!』
岩本がイベルを動けなくしたその隙に目黒がイベルの身体に刀を差し出していた。
💛『・・・ちゃんと心臓があって良かったよ。』
🖤『ほんと、俺たちとしても賭けだったけど・・・笑』
イベル『くそ!まだだ!俺は負けぬ!』
💛『・・・もういいから。サッサと倒れろよ。』
🖤『俺たちは闇になんか負けない。』
尚も抵抗しようとしていたイベルに目黒がイベルを氷漬けにして岩本は電気を流して止めを刺した。
🖤『・・・はぁ・・・終わった・・・』
💛『大丈夫?』
🖤『うん。ほんと岩本くんが来てくれて助かったよ。』
💛『それと阿部とラウールにも感謝だな笑』
🖤『だね笑』
どんな奴でも弱点は存在している。
これは一緒に特訓していた時に阿部とラウールが言っていたことだ。
・・・だがダークキングやルドルフにも存在しているか分からないが・・・
💛『・・・動けるか?車で来てるし家まで送るよ。』
🖤『ありがとう。少し疲れたから休まないと。』
💛『そうだな。俺も流石にキツかった。』
お互い完治していない2人。
何とかイベルを倒せたものの負けていても不思議じゃなかった。
💛『けど大丈夫だ。今みたいにちゃんと闇と戦えてるんだ。俺たちならきっと出来る。・・・そして佐久間のことを助け出そう。』
🖤『うん。』
岩本の言葉に頷いた目黒。
2人は佐久間を助けると誓ったが佐久間ならきっとどんな強い闇にも負けないと信じていた。
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