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#溺愛
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厳かな法廷に、裁判官の声が響き渡った。
「……反逆罪および連座の罪により、元ヴァンクロフト公爵と息子、ポーに死罪を命ずる」
二人は無様に床へ這いつくばり、上座に座る私に縋りつくように手を伸ばした。
「ソフィア! 頼む、助けてくれぇっ!」
「いやだぁ! 死にたくないよぉ!」
私はそんな二人を、ゴミを見るような目で見下ろし、カイル殿下に微笑みかけた。
「殿下、私に一つ案がございます。……この男たちをただ殺しては、踏みにじられた民の気が済みませんわ。死罪など、少々『慈悲が過ぎる』と思いませんこと?」
「……では、どうしたい?」
「お義父様、お義兄様。あなたたちは民を『使い捨ての家畜』と呼んでいましたわね? ……でしたらその暮らし、身をもって体験なさってはいかがかしら。財産没収の上、スラムの清掃員としての『強制労働』を提案いたしますわ」
(あなたたちが汚したこの国を、その汚れた手で一生かけて清め続けるの。絶望の中で生き永らえなさい)
「な……っ!?」
「そんなのいやだあああ!」
親子は白目を剥いて、そのまま無様に崩れ落ちた。