城の廊下
ユーラ「今日も見回りか」
「……」
「夜まで暇だな…」
夜、皆が寝静まった頃
ユーラ「そろそろ行こうかな」
トコトコ
ユーラ(夕食のポトフ美味しかったなぁ)
(んん?なにか足音が………)
ユーラ「侵入者かな?」
「誰だ!」
???「うわぁァァァ!?!?」
ユーラ「へ?す、すいません?」
???「あ、ご、ごめんなさい!!」
ユーラ「えっと、」
(誰だっけ…顔は見たことあるんだけ どな……)
ノアール「ノアールです!ユーラ、だよ ね?」
ユーラ「あ、ハイ」(名前覚えててくれた)
ノアール「こんなところで何してるの?」
ユーラ「警備をしています」
ノアール「そうなんだ、こんな遅くに大変だ ね」
「毎日やってるの?」
ユーラ「いえ、何人かで曜日を分けてやっています」
ノアール「そうなんだ、寝不足になっちゃうもんね」
ユーラ「そうですね」
ノアール「あ、そろそろ行くね」
ユーラ「夜遅いですからね」
ノアール「また話そう、おやすみなさい」
ユーラ「おやすみなさい」
(また話せるといいな)
(そういえば、なんでこんな遅くにいたんだろう)
(話しかけるのは苦手だけれど、それを口実に話しかけてみようかな)
次の日
ユーラ「そういやあの人の役割聞いてなかったな……」
ノアール「おはよう」
ユーラ「!?おはようございます!」
(びっくりした……)
丿アール「びっくりさせちゃった?ごめんね」
ユーラ「あ、いえ」
ユーラ「あの」
ノアール「?」
ユーラ「昨日聞けなかったんですがあなたの役割って…」
ノアール「あぁ!昨日私言ってなかったね」
「料理作ったり、掃除したりあとは お城の警備とかかな」
ユーラ「そうなんですね」
(忙しいんだな…というか自分より階級高い……)
ノアール「ユーラは夜間の警備だけ?」
ユーラ「そうですね……」
ノアール「じゃあ暇ってことだね!遊びに行かない?」
ユーラ「え、あ、で、でも…」
ノアール「だめかな?もしかして予定ある?」
ユーラ「いえ、無いです」
ノアール「じゃあ行こうよ!」
ユーラ「い、行きます」
遊び終わった帰り道
ノアール「楽しかったね」
ユーラ「そうですね」
ノアール「……ねぇ」
ユーラ「はい?」
ノアール「もしかして…あんまり楽しくなかった?」
ユーラ「え、そんな事ありません!」
(むしろ楽しかった)
ノアール「それは良かった」
ノアール「じゃあね!また今度!」
ユーラ「はい、さようなら」
夢のような時間だった、あんなに楽しかったのは人生で初めてかもしれない、ただ昨日知り合った人と話しただけなのに、完全にあの人の虜になってしまいそうな程魅力的な人だ
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