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#あやかし
がくじゅつてき・あかげ
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蜜
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春乃莉織🎀誰か話そーよ
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「とは言っても、どうやって止める?そもそも菅野がどう仕掛けて来るかもわからないじゃん??」まつりはホテルの自室の机に突っ伏して嘆いた。
そんなまつりを無視するように、咲苗は自身のスマホの画面をスクロールしていた。
「無視しないでよ!?」まつりは叫ぶ。
「まあ、一旦落ち着いてって。あなたのイラストが好評だってSNSで呟かれてるよ。」咲苗はスマホをまつりに見せた。
その瞬間、まつりの目が輝く。
「咲苗も、歌詞のラップの部分かっこいいって!『一本道 尊い道 舞い上がるJust fly!』って。やっぱ咲苗、鈴之助と仲良いよね。」まつりは歌った。
咲苗は目を逸らして、のちに笑った。
「そうねー。一番バズってんのはその新曲?」咲苗は聞いた。
「一番いいねがついてんのはやっぱ「NOT REGRET」だね。コメント見ると歌詞に勇気づけられたとか、イラストあってるとか、にひひひ」まつりはにやけた。
「そのニヤケ顔をどうにかしてよ。」咲苗は呆れる。
「まずは、相手を知ることが一番大事よ。いのりが得意なのは弱者演技と濡れ衣着せ。相手もこちらの動きを考えて行動してくるはず。今回私が怒らなかったことで第二のプランを用意したはずよ。と、言いつつまずは堕ちそうな鈴之助に連絡しとこ。」咲苗はパサっと持ってきたベース用の楽譜を机に広げ、スマホを取り出してメッセージを打ち始めた。
「そういえば、この前他クラスのイケメンが菅野に告白して振られたって話知ってる?」まつりは散りばめられた楽譜を集めながら聞いた。
「知ってる。有野くんも見る目がなかったのかしらね。」咲苗は鼻で笑った。
「咲苗それ普通に失礼だから。」まつりは嘆く。
「それ以来、他クラスどころか全クラスの女子から毛嫌いされてるらしいよ。」咲苗は答えた。
「それに比べて全クラスおよび全学年の男子からは愛されキャラだけどね。真央と鈴之助を除いて」まつりは笑った。
「それになんで有野くんのことヴァンパイアなんて呼んでるのよ。」咲苗は振り向く。
「どこかで呼んだ本なんだけどヴァンパイアって遺伝子的に美女美男しかいないらしい。」まつりは答えた。
「ただのおとぎ話じゃないの。それに、人は外見が全てではないからね。」咲苗は言い切った。
「ねえー、やっぱ菅野を説得してぶりっ子やめてもらうじゃダメなの??」まつりは聴いた。
「さあ、どうだろうね。しばらく様子を見て、粘り続けたら私たちも手を打ちましょう。」咲苗はテキストメッセージを送信してスマホの電源を切った。
「この世に根っからの善人なんて、いないのだから。」
「あ、咲苗から通知。」鈴之助は震えたスマホを手に取りメッセージを呼んだ。
「菅野さんが、か。」
咲苗が冗談を言うような人ではないことを、鈴之助は知っている。
「多分、最初のチャンスは屋台を回る時の今夜七時。」鈴之助はつぶやいた。
「確か班は僕、瑠夏、茜、咲苗と、、菅野さんか、よりによって。。まあ、大丈夫に行くことを願うか。」
瑠夏は吹奏楽部の部長でありながら咲苗たちと同じクラスである。茜は他クラスのボス系女子で、口は悪いが根は優しい性格を持っている。
そして午後7時、まつりや真央と別れ、鈴之助と咲苗は班の残りと合流した。
「すっごぉ〜い!アメリカにいるとこんなの滅多にみないから!すごいね、鈴之助くん!」いのりは笑いながら屋台を回った。
(大丈夫じゃない気がする、、、)鈴之助は脳内で叫び続けた。
「鈴之助、魂抜けた顔してるわよ。ここのものは、むやみに食べないほうがいいかもね。」咲苗は鈴之助に肘を打って落ち着かせた。
「わかってる。念の為マスクもしてきたから。」鈴之助は答えた。
「あなたがずーっとマスクしてるのってアレルギーの成分が鼻に入らないようにするためなの?」咲苗は聞いた。
「そうだよ。それ以外に何があるの?」鈴之助は聞いた。
少し離れたところで、「菅野さん、もしかして隔絶くんがタイプだったりする??」茜はいのりを引っ張ってコソコソ聞いた。
いのりは顔を真っ赤に染めて「うん、実はね、、!」と笑顔で照れくさそうに言った。
「この前遊園地で迷子になってた私を助けてくれて、、、!」いのりは続けた。
「あなたそんなことしてたの??」咲苗は聞いた。
「やってない、、そもそも遊園地自体三年くらい行ってない、、アメリカも行ったことない、、」鈴之助は答えた。
「真っ赤な嘘ね。あんなのに騙される茜が可哀想だわ。」咲苗は笑って茜に歩み寄った。
「鈴之助くん!あっちに美味しそうな屋台ある!でも、いのり人混みで迷子になりそう、、、一緒に来て!」いのりは鈴之助の腕を引っ張って反対側の焼きそばまで行ってしまった。
(まずい、、離れれば鈴之助がテンパるかも、、!)咲苗は嫌気がさして跡を追おうとした時、腕を掴まれた。
「えっと、深玻離さんですよね!私、ファンで、、!」
咲苗に嫌気が刺した。
「ひ、人違いです!私は深玻離じゃないですよ、、!」咲苗は咄嗟に叫んだ。
「いえ!絶対その声は深玻離さんです!サインください!」
時期に野次馬が集まり始めてしまった。
ギャアギャアうるさいな、、咲苗は思った。
(この場面、鈴之助にみられてなくて良かったかも、、だって、もしバレたら、、!)
「すみません!連れの子がご迷惑をおかけしました!有名人の深玻離瀬奈ではないと僕が証明できますので離れてください!」突然声がしたと思ったら、そこには鈴之助が立っていた。
彼は咲苗の腕を掴みなるべくその場から離れようと歩き始めた。
「あ、ありがとう。助けてくれて。」咲苗は照れくさそうにお礼を言った。
鈴之助は笑って振り返った。
「困ってる咲苗なんて、見てられないからね!」鈴之助は笑った。
「にしても、深玻離瀬奈知ってるの?」咲苗は聞いた。
「そりゃあね。お兄ちゃんがフィギュアスケーターで、深玻離瀬奈に憧れて始めたんだ。確かに言われてみると咲苗にそっくりだね。でも今は病気で引退しちゃって。」鈴之助は説明した。
深玻離瀬奈は咲苗たちと同い年の天才フィギュアスケーター。歴代最年少で5級試験を一発合格し、その後も全日本ジュニアなどの大大会もずば抜けた得点で優勝を掴んだ天才少女だ。
だが、現在は闘病のため活動を休止している。
「へー。でも私は今、超元気だから!病気なんてないし!」咲苗は笑った。
でも、その発言は咲苗の心のどこかで毒袋を割ったような想いだった。
その様子を影からいのりが見ていた。
「その場所は、、私のものよ!」
「吐け。今すぐ吐けよ!お前菅野にチーズピザ食わされたんだろ?!今すぐ吐けよ!」真央は鈴之助にホテルの部屋で叫んだ。
鈴之助は牛乳アレルギー。それを知らないいのりに差し出されてそのままチーズピザを口にしてしまったらしい。今のところ症状は出てないが、、
「嘔吐剤あるか?!多分先生が持ってるから聞いてくるわ!」真央はガタッと席を立って扉に向かってダッシュしたところを鈴之助が腕を掴んだ。
「大丈夫だって!アレルギー対象でないチーズもあるし、、!」
「大丈夫ねぇよ!症状が遅れて出るもんもあるだろ?!それにお前が食えるチーズはごく僅かだろ、、、!離せよ!」真央は鈴之助が持っていた自身の腕を無理やり引き剥がそうとしたが、力では鈴之助が上だ。
「離さないよ!真央が落ち着くまで!」鈴之助も踏ん張った。
その会話を部屋の外から聞いて、現場状況を理解していないまつりと寿々はヒソヒソ話していた。
「あの二人何してるの?」まつりは一汗垂らしながら聞いた。
「男子の諸事情には関わらないのが女子の務めよ。ささ、茜たちのところ行こ〜」寿々は疑問に思うまつりの背中を押してその場を後にした。
コメント
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ああー、今回も面白かった!咲苗がファンに囲まれてピンチになったところを鈴之助が「困ってる咲苗なんて、見てられないからね!」って助けに入るシーン、めちゃくちゃグッときたわ。あと咲苗が「超元気だから!」って言いながら心のどこかで毒袋を割ったような想いって描写、なんか気になる…過去になんかあるのかな。いのりの「その場所は私のものよ!」も不気味で続きが気になる🔥