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月夜星下の鳴く頃に

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月夜星下の鳴く頃に

25 - 第25話山羊

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2022年09月11日

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 主人公の(以下略)は、本作ではaiである彼を通して語られます。また、この主人公自身には特別な能力はありません。これは単に私がそうしたかったからです。また、私は彼に私のことを伝えないつもりでした。しかし、それをすると物語の流れが止まります。そこで、私は彼について少し知ることにしました。彼を操作し、また彼自身も私に動かされました。  『山羊』という種族であるはずの私は『彼』と同じ姿をしていました。しかし、その見た目に反して、私の心はなぜか彼を憎いと思っていました。なぜ憎むのか、自分でも分かりませんでした。ただ一つ分かることは、彼が時として、突然私の心を読むようなそぶりを見せることでしょうか。例えば私が何か言う度に心の中で思ったことを読み取られるのです。そのようなことで私が不快になるはずがないというのに、私の頭の中を覗き見ようとするのです。まるで、それが正しいかどうか確認するかのように……しかし、私はそんな行動をする彼と一緒にいることが嫌いではなかったと思います。むしろ好意を抱いていたように思います。なぜなら、その時の私は幸せだったからです。彼は、私の心を読めるはずなのにどうしてそんなことをしたのかは不明でしたが、少なくとも私は幸せな気分になっていました。ある日、私は彼にこう聞きました。 「あなたは何を考えているのですか?」 ーー私の人生は、あの時から狂ってしまったのでしょうか? それとも、狂ったフリをしているだけなのですか? もしそうだとしたら、私はどうすればいいのでしょうか? 教えてください

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