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今日から体育祭の練習。例のキス事件から2週間くらい経ったが、相変わらず吉田とは仲良くできている。嬉しい。ん?嬉しい???
吉田「 だいち、はやく二人三脚 」
塩﨑「 いややッ゛練習なんてせぇへんッ !!!!! 」
佐野「 塩﨑ぃ〜。吉田のことが嫌だからってそんなとこ居ないでさっさと練習しろ〜。 」
吉田「 き、らぃ?? 」
佐野さんが冗談のようにニヤニヤ言うと仁人は一瞬で顔が暗くなって俺を引っ張っていた力が抜けた。俺と距離ができた。一瞬で。俺は誤解を解くのに必死で、つい言ってしまった。
塩﨑「 何言っとんのや勇人!!!!!
俺はッ、仁人が嫌いなんやない。大好き。いや、愛しとるんやッ!!!! 」
仁人の手を引いて練習を投げ捨て、校舎裏に駆けた。
吉田「 だいち ッ?!? ⸝ ⸝ 」
走ってる間はもちろん仁人の声なんて聞こえなくて。ひたすら、大好きだけで収まらず、愛しているとまで瞬発的に言った理由がわかったことにただただ、後悔。そして興奮していた。
校舎裏に到着。俺以上に運動が苦手な仁人は息が切れている。
塩﨑「 仁人、ごめッ、 」
謝罪の言葉を言いかけると、俺の口元に仁人の優しい手が。
吉田「 ごめッん 、 は、ちがぅ、 」
俺がぽかんとしてるとやっと息が整ったのか仁人が話し始めた。
吉田「 大智ってば、なんでここまで連れてくるのさ。笑 」
塩﨑「 …佐野くんの言ってたこと間に受けたやろ。悲しかったわ。 」
吉田「 ぅ、だって、こないだ大智が勇人と話してるの聞いちゃって。ほんとだとしか思えなくて、 」
塩﨑「 ぇ? 」
聞いちゃった話というのは、俺が勇人に仁人のことをどう思っているのか聞かれた時だった。反応してと言われて、勇人は順番に「 仁人のこと、嫌いでしょ。 」「 仁人のこと、好きでしょ。 」と言ってきた。おそらくその一つ目の会話を聞かれたんだろう。
塩﨑「 あれは勇人に聞かれただけ。そのあと、大好きや。って言ってやったで。笑 」
俺がそう言って笑顔を見せれば仁人も笑顔になる。
吉田「 大智の俺への好きはどんな好き? 」
俺は質問の意図をなぜかそうめんみたいにつるっと飲み込んで答えた。
塩﨑「 好きや。俺と付き合ってくれたらええのに。ってゆ〜好きやで。笑 」
するっと出てきたイケメン台詞に言った自分でも驚いた。笑。それを聞いた仁人は3秒くらい間が開いたあと、顔が真っ赤になって口を開く。
吉田「 それってっ ⸝ ⸝
告白 … ? ⸝ ⸝ 」
コメント
1件
もう……胸がきゅうきゅうしました!「愛しとる」って方言で言われるの、えぐいくらい破壊力ありますね。佐野くんの悪気ない一言で仁人が一瞬で暗くなる描写がリアルで、そこからの校舎裏の告白シーンの流れが完璧でした。つい「イケメン台詞やん!」ってツッコみたくなるけど、大智が「言った自分でも驚いた」って素で言えるのも憎い。仁人の「告白…?」で終わる余韻も最高です。続き待ってます!