そして部屋へ入った参加者たち。
その前には大きな机がひとつ置いてあった。
そこの上には、封筒が12個置いてあった。
入ってそうそう
(俺はやってられねー勝手にお前らでやってろ。
話にならない。めんどくさい。)
と、ある1人の男が言った。それに続き、ほかの参加者(ひと)が言い始めた。
これにより、すべてが終わり始めた。
そして言い争うが始まった。終わりの気配を見せることは無さそうだ。どうすればと思っていた矢先。
(君たち よ。馬鹿らしい言い争いはやめろ。醜い。 )
それにより一瞬にして終わった。俺は一安心した。
続けて放送は言った。
(机の上に置いてある封筒から紙を取りだして、そこに書いてある文章を黙読してください。声に出した瞬間その人は殺します。
読み終わったあとは、封筒に戻し、放送が終わるまで静かにしていてください。
ちなみに、条件は初めに説明した通りであります。
では、初めてください。)
その放送後、みなは言われた通りにやることを黙々と進めた。
そして俺は封筒から紙を取りだし、そこの文章を黙読した。
そこには、こんなことが書いてあった。
(放送は流れません。
その代わりに貴方が書いてある文章を言ってくださ い。
あなたたちの中に、このゲームと繋がっている人が1人います。
その人は女性であり、
名前は赤崎玲奈(あかさき れいな)である。
その女の人をまずはみんなで投票箱に名前を書いてください。)
と書いてあった。俺は戸惑った。
どうすればいいのか。これは本当なのかと。
これは言っていいのか、喋っていいなど放送で言っていなかったからだ。
もしかするとみなも同じことが書いてあるじゃないかと。
そしたら俺がおかしなことを言ってると思うかもしれないから。
しかも放送で封筒の内容を言ってはいけないと言っているし、言ってしまった場合殺すと言われているので余計に困惑する。
(では、みなさん封筒の内容は読みましたか。
それでは今から30分測ります。
ゆっくりと話し合い、そして投票する人をみんなで決めてください。
これからは自由です。なんでも話し合ってください。
ですが封筒の内容を言った場合その場で殺します。 )
という放送が入った。
俺は放送を聞いて恐怖が迫ってきた。
怖い又底が震え上がってきた。
だがその恐怖は俺の思い過ぎだった。
そして1人の参加者が喋った。
(まずはさっき言ってた、名前を1人ずつ言って行こうよ )
それは先程とは違いみなは、何も言い返さなかった。
その人の名前は、日下部淳輝《くさかべあつき》と言った。
それを聞いた参加者は次々と名前を名乗った。
左から|日下部淳輝 名波春樹 榊てつ 長崎晴敏 柳崎晴斗 春部海斗 夢乃菜々 榊原天音 赤崎玲奈 長谷川由奈 神崎凛音
そして俺糸川大賀。
こうして全員が名前を述べた。
その中には、俺の封筒の内容に書いてあった名前の人がいた。
本当に居たのかと思った。
あの内容は本当ぽいが、見た感じ裏切りをできる人ではなさそう。
穏便な性格ぽい。自己紹介の時も多少怯えている感じがあった。
そしてこれからが、本当の幕開けになる。