番外編2 「強固な鎧の内側は」
※こちらは番外編です。時間軸や視点人物が本編とは異なります。
「……え」
まだ小学校中学年、その中でも特別小柄な少年。
彼は、直前に言われた言葉の意味がわからず、硬直していた。
小柄少年の前には、上級生の児童が三人。
そのうち二人はニヤニヤ小柄な少年を眺めている。
もう一人――真ん中に立っている少年は発育がいいのか、かなりがっしりした体格をしていた。
彼だけが他二人と比べて、存在感が強い。
「だーかーらー、笹村(ささむら)の財布からお金とってこいって言ってんの」
「な、なんで」
「なんで? お前オレの命令聞けないわけ? またひどいめにあいたいなら、それでもいいんだぜ?」
「……」
「おいどうすんだよ――タケ」
――安藤健(あんどうたける)の小学校時代の半分は、奴隷のように生きてきた。
上級生の中でも体格が良く、しかも頭の回転*********************
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