あ、シオドール殿下の唇が触れそう……。
白岡……くん……。
コツンッ。
シオドール殿下のおでこが、わたしのおでこに当たる。
へ……?
シオドール殿下は左手でわたしの頭を支えたまま、
ぎゅっと右手でドレスのリボンを掴む。
「アリシア嬢、お前がここに来るのをずっと待っていた」
わたしの顔が、かあっと熱くなる。
わたし今、キスされそうだって、
キスされるかもって……期待した……?
恥ずかしい……!
手の平の時だって、
『嫌だと思うが耐えてくれ』
優しく気遣ってくれた。
そんなシオドール殿下が、わたしが嫌がることなんてするはずないのに。
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