「しらり。報告」とたあるが深刻そうな声で電話をかけてきた
「一軍隊長死亡。」
あ、そんなことか。
「わかった。え、と、学校でそいつ以上のやついたからそれ一軍隊長にすればいいね」
と私はいった。
「しらり、お墓たてれる場所ある?」
?、どうしてだろう。
「え、なんでー?」
と聞いてみることにした
「一軍隊長の死体埋めたくて」
死体なんて放置してればいいのに。
「放置しとけばいいじゃん。どうせそいつが勝手に死にに行ったんでしょ?」
と言ったが、それがなにかに触れたのか
「しらり、そういうの違うでしょ。勝手にじゃない。僕のせいだよ。」
なぜか少し怒っていた。
「たあるのせいじゃないでしょ。弱いそいつが──」
悪いと言う隙もなく
「しらり!守れなかった俺のせいだ。それ以上喋るな。」
すっごく怒っていた。
「…えーと、ごめんね。お墓なら北の端の方にたてれるとおもうよ!」
「…ありがとう」
人が死んだことにそんな責任感じる意味がわからなかった。弱いんだから死んで当然だ。
『黙れよ。化物────』
…ほんとよくわからないよ。人間のこと思うやつも人間も。意味わかんない。
学園にケルピーと契約を結んだものがいるらしい。そいつを一軍隊長にする予定だ。
「たある!一軍隊長見つかったよ!」
と私は連絡する。
「わかった合わせて。」
とたあるがいう。まだ根に持ってそうだ。
「交流会あるからそこでね!あとりょくらのも死んだらしいから」
と連絡した
「わかった。あと死んだ報告をそんな明るくしないで。」
と言ってきた。
「?、あ、ごめん!」
とりあえず謝っといた。死んで当然のやつが死んでたあるの時間が減るのは可哀想だ。
交流会の日になった。
この日は優秀な妖精と契約を結んだ人と軍の集まりみたいなのだ。
軍の入れ替えなどがある。
弱いやつは隊長から外されることもよくある
はずなのだが、たあるとかは優しいからそれがあまりできない。
「兄さん!」
と言う声が響いた。
「兄さん俺頑張ったんだ。」
と話しかけていた。その人の目の前にはたあるがいた。
「兄さんの一軍隊長になったんだよ!」
子供のような笑顔で話しかけていた。たあるの顔は曇っていた。
「あぁ、それがどうした?」
普段優しいたあるからそんな言葉が出てくるとは思いもしなかった。
「え、あ、俺兄さんに認められるためにケルピーと契約結んだんだ。そ、それで、、、えっと、」
弟?はだんだん静かになっていった
「それで話は終わり?」
とたあるがいう。
「あ、う、うん。」
戸惑いながら弟?は答えた
「くっだらね。」
とたあるが言った。弟はそれをきいた途端体に力を入れた。
「そ、そんな。なんで。俺兄さんのために何時間も何時間も戦って悪いモンスターだって倒してそれでケルピーとも契約結んで、、」
弟?はそれを言いながら目に水をためていた。
「頑張ったんだな。なんて言うわけ無いだろ」
と、たあるがいった。たあるはよくわからない雰囲気を出していた───
「神の子にもなれてねぇじゃん───」
たあるはずっと辛辣な言葉をかけ続けている。弟?が泣きそうになっても見てみぬふりをして…たあるのこんな姿誰も見たことがなかっただろう。
「兄ちゃんに…兄さんに俺の何が分かんだよ!」
と怒りながらいっていた。
「ケイラも俺のことなんもしらねぇじゃん。」
ケイラ…弟?の名前はケイラというらしい。
「な、」
何かを言いかけたが何も言葉が出なかったのだろう。ケイラの後ろに水らしきものが見えた。
「うるさいうるさいうるさいうるさい!兄さんなんかだいっきらいだ!」
とケイラが叫んだ。
「ああ、俺もだ。」
とたあるはすぐ答えた。と、同時にたあるの後ろに馬の影が見えた
「!?、ケルピー…!?」
とたあるが驚いていた。その後すぐにケルピーの上に乗せられてたあるはどこかへ消えた。
「け、ケルピーだ、だめだ。兄さんを食べちゃだめ。やだやめて、、」
弟は涙を流しながら必死にケルピーに伝えようとしていた。
「もう俺から何も奪わないでよ。」
とガサガサなこえをだしていた
「あ、ぶね。」
とたあるは玄武に乗って出てきた。
「兄さん、よか、、、った」
ケイラは疲れ果てたのか声が全然でなくなっていた。
「兄さんはやっぱ優しいな。」
「はあ!?」
たあるは少し楽しそうだった。
「玄武で俺とケルピーを殺せばすぐに出てこれたのに」
と言っていた。
「黙れ。」
たあるはちょっと照れていた。
「嫌いなんて言ってごめん。」
とケイラが言った
「いや、俺は嫌われて当然な人間だよ」
と少し時間をおいてたあるははなした
「そんなわけ、!兄さんは親のいない俺を拾ってくれた。嫌われてはいけない人間だ─」
とシイラが否定しようとしたが
「あー、それか、お前に親がいないの俺が原因だよ。」
と、言う。
「……え、」
シイラは固まった。
「俺がお前の親を殺したの。すっごく惨めなやつだったからさあ」
と少し広角を上げて話した。
「兄さんがそんなこと、!」
「…するよ。俺は普通じゃないからさ」