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Magica Order ー呪われし契約ー

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Magica Order ー呪われし契約ー

4 - 4話 もう1人の魔法少女

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2025年03月27日

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4話 もう一人の魔法少女


新たな少女


先生「じゃあ、今日はここまで! お疲れ!」


(放課後のチャイムが鳴り、教室内は一気に賑やかになった。桜田みこは机に頬杖をつきながら、少しぼんやりしていた。ね


「なぁ、みこ。今日はもう帰るのか?」


(隣の席に座る佐々木海が声をかける。)


みこ「うーん……ちょっと、寄り道しようかな」


(みこはスマホを取り出し、《Magica Order》のアプリを開く。最近、アノマリーの出現頻度が増えている気がする。何かの予兆かもしれない。)


「そっか。じゃあ、俺も付き合うよ」


みこ「いいの?」


「まぁ、最近妙に物騒だしな」


(海は軽く肩をすくめる。)


(二人は学校を出て、駅前のショッピングモールへと向かった。)



奇妙な気配


(夕暮れのモールは、多くの学生や買い物客で賑わっていた。みこと海は何気なく歩きながら、周囲の空気を探る。)


みこ「……なんか、嫌な感じがする」


みこが足を止めた瞬間——。


ズゥゥン……


(空気が一瞬で重くなり、辺りが不自然な静寂に包まれた。)


「来たな……」


(海が小さく呟く。)


(モールの奥——人気のない通路の先に、黒い霧が渦巻き始める。そして、その中から異形の怪物——アノマリーが姿を現した。ね


みこ「……っ!」


(みこは迷わずステッキを取り出し、魔法少女の姿へと変身する。)


みこ「やるしかないね!」


「おう、俺も援護する」


(海も拳を握りしめ、戦闘態勢に入る。)


(しかし、そのとき——。)


???「……あなたたちも、戦う側?」


(静かな声が響いた。)


(みこが振り向くと、そこには見知らぬ少女が立っていた。)


(長い黒髪に、凛とした表情。制服は自分たちとは違うデザイン——つまり、別の学校の生徒。)


みこ「え……あなたは?」


とき「松下とき。あなたたちと同じ、《Magica Order》に選ばれた者」


(彼女は、みこと海をまっすぐ見つめていた。)



松下ときの力


(アノマリーが咆哮を上げ、襲いかかる。)


(みこが防御の魔法を発動しようとした瞬間——。)


とき「大丈夫。私がやる」


(ときが一歩前に出た。)


(次の瞬間——。)


(彼女の手に持たれたステッキが、光を帯びる。)


とき「……『断罪の鎖』」


(その言葉と共に、無数の鎖が空間から現れ、アノマリーを拘束した。)


「っ!?」


(アノマリーは暴れるが、鎖はびくともしない。)


みこ「すごい……」


(みこが驚きの声を漏らす。ときは冷静にステッキを振り上げると——。)


とき「消えて」


(その一言で、鎖が収縮し、アノマリーは断末魔の叫びを上げながら霧散した。)


(辺りに静寂が戻る。)


とき「……終わった」


(ときはステッキをしまい、みこを見つめた。)


とき「あなたたちと同じ……いいえ、あなたたちよりも、私はずっと前から魔法少女をやってるの」


(みこと海は、目の前の少女の強さを前に、ただ言葉を失っていた——。)

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