今日はいつもより、ヴィランとの抗争が激しい。
「落ち着いて!!押さないで!!」
壁谷領子は一般人を爆風や飛んでくる破片から守りながら、警官と共に安全な場所へ誘導する。
この際金目のもの皆よこしやがれ!!
パニックに乗じた愉快犯が領子らの前に現れる。
「警官に従って避難を続けてください!!殿は私が!!」
行動を共にしていた警官に目配せして、伸縮自在の笏杖を手にヴィランとの臨戦態勢にはいる。相手は手が刃物に変わる個性の持ち主。
皆殺しにしてやる!!
奇声を発して刃を振り回すヴィランを淡々と相手する。
「舐めんなよ!!」
渾身の一振りで気絶させることに成功。手を縛り、先を急ぐ。
「(なんか、多くない??)」
先ほどの警官に追い付くまでの道中、4人は縛って放置してきた。
「嘘でしょ。」
警官と呆気にとられる。2人の前に相撲取り風のヴィランが。
どすこい!!
と四股を踏めば、地割れがこちらを襲う。
「絶対領域!!」
笏杖をかざし、地割れから皆を守る。今度はツッパリの如く領子が展開している壁を叩く。
「(ヤバいヤバい!!壊される!!)」
集中力が切れかけたとき、爆風と共にヴィランがぶっ飛んだ。
「なんだぁ??見た目で損したぜ。」
つまらなそうに声をあげるその人は。
「爆豪勝己…!!」
「おい。杖女!!」
「はい!?」
「途中転がってた雑魚ヴィラン共は、てめえがやったんか??」
「そうよ。」
「ちっ。そうかよ。んで今のは。」
「相撲取り風のヴィランから一般人を護るため、私の個性で防壁を。」
話している間に、応援にきた警官やヒーローが一般人に聴取したり、誘導したりし始めた。爆豪も領子も先輩ヒーローに呼ばれる。「じゃあな。」
「あ、はい。ヴィラン倒してくれてありがとう。」
返事をすることなく、爆豪はその場を離れた。
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